会長所感

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第38回 通算第2913回例会 2019年4月3日

4月に入って、桜が満開になりました。桜は、日本を代表する花で、特別な意味を持っています。古くは、万葉集に桜を題材とする和歌が44種うたわれています。平安時代の歌人である紀友則は、「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」と詠んでいますが、この「花」は桜と言われています。

日本では、平安時代の国風文化の影響以降、桜は花の代名詞のようになり、春の花の中でも特別な位置を占めるようになりました。今では、桜の花の下で繰り広げられる花見は春の風物詩となっています。

横浜では、掃部山公園や山下公園、三渓園や根岸森林公園など、桜の名所が沢山あります。この時期にしか見ることのできない美しい景色ですので、是非、訪れたいものです。現在、整備中の新港ふ頭やハンマーヘッドパークも、これから桜の名所となって、市民や旅行客の憩いの場となることを祈念しています。

桜にちなんで言えば、日本からアメリカに桜を寄贈し、日本とアメリカの友好を深めた人物がいます。それは、1912年当時、東京市長であった尾崎行雄氏です。尾崎氏は、神奈川県相模原市の出身で、1890(明治23)年の第1回総選挙から連続25回当選、1953(昭和28)年まで63年間も衆院議員を務めました。晩年94歳になってもなお、「人生の本舞台は常に将来にあり」としたため、その書は、国会議事堂の前に立つ憲政記念館に掲げられています。

この桜がご縁となって、ワシントンD.C.ポトマック公園にて、毎年春に「全米桜まつり」が開催されています。この祭りには、世界中から推定150万人が訪れる大きなイベントになっているというから驚きです。

桜は、日本とアメリカの懸け橋となっているばかりでなく、日本人の心を表す言葉としても知られています。それを世界中に発信したのは、新渡戸稲造氏です。彼が英語で書いた「武士道(The Soul of Japan)」は世界でベストセラーとなり、「日本人の精神」と「桜」が、諸外国の知るところとなります。引用すると、「桜の花の美しさには気品があること。そしてまた、優雅であることが他のどの花よりも『私たち日本人』の美的感覚に訴えるのである。」とあります。このように、新渡戸氏は、武士道の精神を「桜」にたとえ、それが総じて日本人の心となるということを世界中に広め、のちに世界の平和のために貢献されます。

4月1日に、新しい元号「令和」が発表されました。出典は、日本に現存する最古の国書である「万葉集」であり、国書に由来する元号は初めてということです。日本人の心を大切にする「令和」という元号を使って、令和元年6月12日に横浜西RCの60周年記念式典を挙行します。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第37回 通算第2912回例会 2019年3月27日

当クラブは、パレスチナ・ガザ地区への人道支援の一環として、日本国際ボランティアセンターが実施する「母子の健康改善プロジェクト」に100万円寄付することを理事会で決議しました。

パレスチナ・ガザ地区(約360 k㎡)には約200万人の人々が暮らしており、境界をフェンスや壁で封鎖され、限られた検問所で人々や物資の移動が厳しく制限されています。2014年7月から8月にかけて51日間にわたり大規模な空爆と地上からの攻撃が行われ、死者2,251人、負傷者11,000以上、全半壊した家屋18,000戸以上、72の病院およびクリニックが全半壊するという甚大な被害を受けました。

2015年2月現在、働ける大人の2人に1人は失業し、人々のうち5人に3人が食料不足といわれます。このような厳しい情勢の影響を特に受けているのは子どもたちと言われています。ガザの子どもたちの栄養失調や貧血の割合は非常に高く、2014年の国連レポートは2歳以下の子どもの60〜70%が貧血であると報告しています。恒常的な栄養不良は長期的な発育にも悪影響を及ぼし、子どもたちの健全な成長の機会を奪っています。

当クラブは、国際奉仕の一環として地区補助金を活用して「ガザ地区人道支援プロジェクト」を2年間にわたり実施してきました。今期は、当該プロジェクトの実施が困難と判断し、今回、このプロジェクトに深く関わっていただいた日本国際ボランティアセンターに対して寄付をするものであります。このことが、ガザ地区の子供たちの健全な成長の一助になれば幸いです。

世界の平和について考えるとき、国連の果たす役割は大きいと認識しつつ、現在の国連が本当に世界平和に貢献しているかといえば疑問が残ります。第2次世界大戦後、国力が低下したイギリスがパレスチナの統治を国連に委ね、国連が介入して、この土地をユダヤ教徒とイスラム教徒に分けようとしたことが紛争の原因だからです。歴史をさかのぼれば、イスラエルとパレスチナ自治区の問題は、古代からの土地の争いにつながり、宗教対立、民族独立、政治力学など、多くの要素が複雑に絡み合っています。問題解決にはさらに時間がかかると思います。

世界の平和は多くの人々が望んでいます。そのためには、世界の国々が真の独立国となり、他国を非難しないこと、子供たちが国際交流を深め、お互いに理解し合うこと、そして、国際ルールを尊重することが重要であると思います。

(参考:日本国際ボランティアセンターHP)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第36回 通算第2911回例会 2019年3月20日

ロータリーの中核的価値観の一つにリーダーシップがあります。今回は、「リーダーシップ」を取り上げます。私の知人に小宮一慶さんがいます。小宮さんとは、私が、神奈川県庁時代に知り合いました。県庁を辞めて新しい事業を始めたとき、手伝ってもらった時期もあります。彼は、1996年に経営コンサルタントとして独立し、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、毎年、100回を超える講演、100冊以上の本を出版するなど、精力的に活動しています。今、手元に彼が書いた「リーダー力養成講座」があります。この本は、すべてのビジネスパースンを対象として、リーダーシップについてわかりやすく解説している入門書です。原本から一部抜粋します。

「いま、日本にもっとも欠けているもの、そして、現在の日本の経済の停滞を招いているもの、それは、リーダーシップです。政治家を見ても、東芝の社長を見ても、あるべきリーダーシップを持った経営者やビジネスマン、政治家が非常に少なくなっていると感じます。すなわち、真のリーダーシップを身につけているリーダーがいない。」

どうしてこのような状態になってしまったのでしょうか。彼は、戦後の学校教育にその原因があると指摘していますが、私も同感です。アメリカ占領政策の一環で行った教育改革の影響が出ているように思います。戦後の教育改革では、戦前の「修身」や「道徳」教育を否定した結果、リーダーシップや生き方の教育までもなくなってしまったのです。その結果、1990年代から戦前派から戦後派へと経営者層の世代交代が始まり、日本の経済や政治が停滞してしまっているのではないでしょうか。失われた30年というのは、リーダーシップの欠如がもたらした結果ではないかと思います。

それでは、どうしたら良いのでしょうか。私たちは、子供たちが胸を張って日本に生まれてよかった、と思える素晴らしい社会を築かなければなりません。子供たちが、自信と誇りをもって活躍する社会を創るためには、私たち自身が、リーダーとして重要な資質を身につけ、それを若い世代に伝えていかなければなりません。その資質とは、正しい価値観に基づいて正しい決断をする「決断力」と、それを実行する「行動力」です。正しい価値観を身につけるためには、正しい歴史(特に近現代史)を学び、論語などの古典に親しむことが必要だと思います。

ロータリアンは、組織のリーダーであり、社会のリーダーですから、率先垂範して「リーダーシップ教育」の一翼を担っていかなければならないと思います。

(参考:小宮一慶著「リーダー力」養成講座)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第35回 通算第2910回例会 2019年3月13日

2014年10月、RI理事会は、3月を「水と衛生月間」と定めました。以降、3月は、「水と衛生月間」とされています。国連においても、1992 年(平成4年)12 月の国連総会本会議において、1993 年(平成5年)から毎年3月 22 日を「世界水の日」とすることが決議されました。この日は、水資源の開発・保全やアジェンダ 21 の勧告の実施に関して普及啓発を行う日とされ、この日にあわせて水の貴重さ、大切さについて世界中の人々と一緒に見つめ直すことを目的に、世界各国でイベントが開催されています。そこで、会長所感は、「水」に関する話題としました。

21世紀の国際社会において、水問題は最も重要な課題の一つとなっています。世界の中には、水不足や水質汚染、洪水被害の増大など、水に関して深刻な状況におかれている人々が少なくありません。世界保健機構(WHO)と国連児童基金(UNICEF)によると、2000年現在、世界の人口の約4 割に相当する24億人が、適切な衛生施設を利用できない状態にあり、世界人口の約 2割に相当する11億人が安全な飲み水が利用できない状態におかれているということです。

最近、エス・ディー・ジーズという言葉をよく耳にします。これは、SDGsと表記し、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の目標が採択されましたが、このうち6番目に「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」という項目があります。日本では当たり前のように水道水を飲みますが、多くの国々では水道水を飲めない状況にあります。安全な水の確保は、発展途上国にとって死活問題なのです。

ロータリーでも、発展途上国において、井戸や雨水貯水システムの設置、水設備管理の研修、疾病予防のための水・設備の提供など、水関連の多くのプロジェクトを実施しています。単に井戸を掘るだけのプロジェクトではありません。安全な水と衛生設備を提供した上で、衛生や伝染病予防に関する教育も行うことで、地域全体の生活を改善しているのです。

私たちは、60周年記念事業で戸部小学校に井戸を寄贈します。この井戸を通して、私たちの生活に欠かせない水の大切さや森林の保全、世界の「水と衛生」に関することなど、様々なことを学んでほしいと思います。

参考:国土交通省 平成26年版「日本の水資源」

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第34回 通算第2909回例会 2019年3月6日

横浜西RCでは、60周年記念事業として、現在、横浜市が整備を進めているハンマーヘッドパークに桜の木を寄贈することとしています。ハンマーヘッドパークの名前は、横浜港の貿易量の増大に対応するため明治から大正期に建設された新港ふ頭に、1914(大正3)年に英国から導入した「ハンマーヘッドクレーン」に由来します。クレーンは50トン級で高さ約30メートルあります。横浜港の新港ふ頭に国内初の港湾荷役専用クレーンとして設置され、100年以上にわたって横浜港の発展を見守ってきました。

このハンマーヘッドクレーンは、日本に3基しか現存せず、世界でも10基だけとなっていることから、経済産業省より近代化産業遺産に認定されるとともに、土木学会からも選奨土木遺産に認定されています。

横浜市は、「国際旅客船拠点形成港湾」として、国際クルーズ拠点に指定されるなど、日本を代表するワールドクラスのクルーズポートに向けた取組を進めています。そのため、2019年の春に大黒ふ頭、秋に新港ふ頭で新たな客船ターミナルの供用を開始する予定です。これにより、大さん橋、大黒ふ頭、新港ふ頭、山下ふ頭、本牧ふ頭の5つのふ頭で最大7隻の客船が受入可能となります。みなとみらい21新港地区では、CIQ(税関・出入国審査・検疫)施設とサービス・商業施設からなる「新港地区客船ターミナル」の整備が行われています。ハンマーヘッドパークは、この新港地区客船ターミナルに隣接し、多くの観光客が賑わう公園となる予定です。当クラブは、天の時、地の利に叶い、人の和が整いつつあり、こうしたご縁をいただけたものと思います。

本日の例会では、ハンマーヘッドパークへの植樹にお骨折りをいただいた横浜ロータリークラブの小此木会長に卓話をお願いしています。皆様とのご縁を大切にして、これからも地域社会への貢献を進めてまいりたいと思います。

◆英国製ハンマーヘッドクレーン 

経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。国内では横浜のほか、三菱重工業長崎造船所(長崎市)と佐世保重工業の造船所(長崎県佐世保市)の計3基ある。長崎の2基は現役。現存するのは世界的にも貴重とされる。

参考 横浜市港湾局資料

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第33回 通算第2908回例会 2019年2月27日

横浜西RCでは、60周年記念事業としてハンマーヘッドパークに桜を植樹するとともに、戸部小学校に井戸を寄贈します。先日、卓話の時間を使って実施した「情報フォーラム」において、「なぜ、小学校に井戸を寄贈するのか」という意見がありましたので、そのことについてお話ししたいと思います。

今回の井戸の寄贈を通して、私たちが、子供たちに伝えたいことは、「水の大切さ」です。今では、当たり前のように、蛇口をひねると水が出ます。この水は、どこから来るのでしょうか。子供たちに、「日本には、なぜ、きれいな水が豊富にあるの?」、「なぜ、蛇口をひねるときれいな水が出るの?」、「横浜の水は、どこから来るの?」と質問してみましょう。正確に答えられる子供たちは、何人いるでしょうか。

日本の水道は、2015年現在、97.9%の普及率となっており、世界最高水準であるとともに、世界一綺麗な水といわれています。なぜでしょうか。その直接の理由は、日本の水質基準がとても厳しいからにほかなりません。日本の水道水の水質基準は、1957年に施行された水道法によって定められていますが、この基準がとりわけ高い水準になっているのです。加えて、日本は、海に囲まれた島国であり、山地が国土の4分の3を占めるなど、山が多いおかげで降水量が豊富にあるのです。しかし、雨が多いだけでは、きれいな水は生まれません。コンクリートで固められた都会では、降った雨のほとんど全部が下水道を伝わって川から海に流れ出ます。大雨は、時には、大きな被害をもたらすことにつながります。

大事なことは、「森林がきれいな水をつくる」という自然の力が機能していることです。森林に降った雨は、ゆっくりと森の土の中にしみこんで、地下水に貯えられます。そして、少しずつ川に流れていきます。大雨が降ってもすぐに川があふれずに、日照りが続いても川の水がすぐになくならないのは、森林の持つ保水力のおかげです。また、雨水は、森林にしみこむ間に、自然の力でろ過されると同時に、自然のミネラルが溶けこんで、きれいなおいしい水になるのです。

横浜の水は、丹沢湖(30.9%)、宮ケ瀬湖(25.6%)、相模湖(20.1%)、津久井湖(14.6%)、道志川(8.8%)から来ています。日照りが続いても、横浜市で給水制限をしないで済むのは、神奈川県にある4つの人造湖が「水がめ」となっているからにほかなりません。

井戸から学ぶことは、「水の大切さ」、「先人の知恵」、「昔の生活様式」、「自然の生態系」などいっぱいあります。日本には、水資源をはじめとして世界に誇るべき素晴らしい文化や伝統があります。こうした日本の素晴らしさを子供たちに伝えていくことが、日本の将来にとって大切なことだと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第32回 通算第2907回例会 2019年2月20日

ロータリーは、1905年設立当初、アメリカ資本主義の勃興期の退廃するシカゴの街で、会員間の友情を深める親睦と公正な取引をベースとした互助会の組織としてスタートし、その後、地域社会の奉仕活動へと発展拡大してきた歴史があります。

1905(明治38)当時の日本は、日露戦争の真っただ中であり、5月には日本海海戦が行われ、日本が大勝利を収め、国全体が先勝ムードに浸っていた時代です。「坂の上の雲」の作者である司馬遼太郎は、日露戦争について、「追いつめられた者が、生きる力のぎりぎりのものを振り絞ろうとした防衛戦であったことはまぎれもない」と述べています。

そして、1914(大正3)年には、第一次世界大戦が勃発し、1939(昭和14)年には、第二次世界大戦がはじまります。この二つの大戦を経て、ロータリーは、国際平和活動に深く関わることになります。特筆すべき点は、国際連合とユネスコの設立に、ロータリーとロータリアンが深く関与したことです。

このことについては、「奉仕の一世紀」に、「1945年に国際連合憲章採決のため開催されたサンフランシスコ会議に、ロータリーはオブザーバー機関コンサルタントとして招聘された。又23名のロータリアン・オブザーバーが参加し、議事日程の作成、通訳、決議の文言についての助言、各国代表間の争いの解決等、国際連合創立に重要な役割を果たした。」と記載があります。

また、「国連教育科学文化機関(UNESCO)の設立にも同様に貢献している。第二次世界大戦最中のロンドンにヨーロッパ大陸から集まっていたロータリアンが、平和が訪れたときの世界を計画する会議を開催し、そこで、文化、教育、科学の分野での意見交換のためのフォーラムを開催した。そこでのビジョンは非常に説得力があったため、政府関係者の賛同を得て、これが戦後にユネスコ(UNESCO)に発展した。ユネスコ創設は、ロータリーとロータリアンが平和を渇望する世界に影響を与えることができることを証明した。」との記載があります。

このように、ロータリーは、20世紀における大きな戦争の反省から、「ロータリーの奉仕の理想に結ばれた、あらゆる国の実業家と専門職者の親交によって、国際平和と親善の推進に貢献する。」というロータリアンの平和運動が始まったのです。

(参考:ロータリー情報ハンドブック、奉仕の一世紀)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第31回 通算第2906回例会 2019年2月13日

1905 年 2 月 23 日の夜、ポール・ハリスたちはロータリーとして始めての集会を行いました。シカゴで弁護士として働いていたポール・ハリスが、シカゴロータリークラブを設立したのは、1905年2月23日でした。以来、2月23日は、ロータリー創立記念日として、特別の意味を持つようになりました。

シカゴの人口は、1900年に170万人に達し、ニューヨークに次ぐアメリカ第2の大都市になっていました。1905年は、シカゴが急成長を遂げていた時期であり、高層ビルやモータリゼーションが一気に加速した時代です。肥大する経済発展とは裏腹に新たな社会問題も生まれ、裕層によって生み出された文化都市の側面とマフィアやギャングが暗躍した側面の2つを持ち合わせていました。当時の商慣行も乱れていたことは想像に難くありません。

その後、1910年にアーサー F.シェルドンが、「最も多く奉仕するもの、最も多く報いられる」という言葉をもって、ロータリー活動の理念となる考え方を示しました。1917年には、アーチ・クランフがアトランタ国際大会で、「世界中で善いことをしよう」と述べ、この提案がロータリー財団の設立につながりました。また、1917年には、元ロータリアンのメルビン・ジョーンズがロータリーを脱会してライオンズクラブを設立しました。こうした背景には、当時の社会情勢が色濃く反映されていると思われます。ロータリーは、時代の流れとともにクラブ運営や奉仕のあり方を変え、別の団体を設立することにも寛容であったのです。

ここで、よく話題にのぼるロータリークラブとライオンズクラブの違いをみておきましょう。ロータリークラブは、一人ひとりの職業を通じて社会に奉仕するという職業奉仕を重点に、I Serve(私は奉仕する)を理念とした団体で、これに対して、ライオンズクラブは、社会奉仕を重点に、We Serve(我々は奉仕する)を理念とした団体です。ライオンズクラブが奉仕活動を行う時には、クラブ全体でまとまって一つの事業に寄付金を拠出します。ロータリークラブは、全員がまとまって行う奉仕活動も沢山ありますが、基本的には「会員一人ひとりが奉仕活動の単位」となっています。

私は、奉仕の理念の違いはありますが、より良い地域社会を創るために、様々な奉仕活動を実践する姿勢は同じであると思います。最近では、様々なNPO等が奉仕活動を実施していることから、今後、ロータリーの「奉仕のあり方」を考えるとき、行政機関や奉仕団体との連携と協力が重要になると思っています。

(参考:ロータリー百科事典)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第30回 通算第2905回例会 2019年2月6日

2月は、平和と紛争予防月間です。そして、2月23日は、ロータリー創立記念日であり、世界理解と平和について考えるよう強調されています。そこで、今回は、アフリカ開発会議を取り上げます。

今年は、横浜で8月28日から30日にかけて第7回アフリカ開発会議が開催されます。この会議は、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画、世界銀行及びアフリカ連合委員会と共同で開催しています。

これまでに、アフリカ各国の経済成長の加速化、貧困の撲滅と世界経済への統合、平和の定着、持続可能な開発のための環境とエネルギーに関する国際協力などが話し合われています。アフリカには54か国があり、人口は12億人に上ります。

2050年には24億人の人口を抱える地域となり、石油や貴金属などの資源が豊富にあることなどから、我が国では民間投資が積極的に行われています。一方、貧富の格差や政情不安などにより、様々な支援が必要となっています。アフリカのロータリアンは、アメリカやヨーロッパよりも平均年齢が若く、クラブは活気に満ちていて、ロータリアンになることは名誉で重要なことだと考えられています。

このアフリカの大地で農業を支える日本人エキスパートがいます。その方は、児玉広志さんで、世界で活躍する日本人として紹介されています。大学卒業後、農林水産省に入省し、日本国内の農村開発や農業普及、食品分野の技術開発支援、花のバリューチェーンの分析および改善などに取り組んできました。その後、FAO(国際連合食糧農業機関)で東南アジアと南アジアの国々を支援するプロジェクトを経験し、現在、JICA(独立行政法人国際協力機構)の専門家として、セネガルとギニアの両国で農業支援を行っています。

多くのアフリカ諸国にとって、農業の発展は国の発展に直結します。しかし、現地では、農業に関して高度な知識を持つ機関や人材に乏しいという課題を抱えているのが現状です。こうしたなか、日本の農業に関するノウハウをアフリカに提供し、優れた農業技術の移転と人材育成を進める支援を行っているのです。

日本では、こうしたニュースはほとんど流れません。アフリカ開発会議が横浜で開催される機会をとおして、アフリカや世界の動きについて考えてみるのも良いのではないでしょうか。

参考:世界で活躍する日本人 from “We Are Tomodachi” | 首相官邸HP

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第29回 通算第2904回例会 2019年1月30日

平成31年1月27日に、横浜清風高等学校において第51回インターアクト年次大会が開催されました。当日は、17校の生徒(インターアクター)約200名が一堂に会して、海外研修の報告、障害者スポーツ写真家の清水一二氏による記念講演、パラリンピック正式競技種目となっている「ボッチャ」の体験などを通して交流が図られました。

横浜清風高等学校IACは、横浜保土谷RCが平成13年に提唱したクラブで、顧問教諭が3名、生徒が25名と比較的大きなクラブです。顧問教諭の指導のもと、活発に活動している様子がうかがわれました。開会の点鐘、挨拶並びに海外研修報告をされた会長代行の藤田君(高校3年生)は、とても立派な挨拶と海外研修報告をされました。若者は、いろいろと有意義な経験を積むことで立派に成長することを実感しました。

国際ロータリー第2590地区では、19校にインターアクトクラブが設立されており、提唱クラブの支援を受けながら奉仕活動を実践しています。今期、横浜西RCから地区インターアクト委員長として栗原会員、委員として齊藤会員が就任しています。地区青少年奉仕委員会の中でもインターアクト委員会は、サマー・ミーティングや海外研修、青少年交歓会や年次大会など、行事が多く委員の負担も大きいのですが、それだけやりがいもあるのではないでしょうか。

インターアクトクラブは、地域でのボランティア活動や海外のインターアクターとの交流を通じて、ボランティア精神と国際感覚を身につけるための実践をしています。インターアクターたちは、友達と楽しく奉仕をすることにより、ロータリーの「超我の奉仕」を学び、行動力を身につけていくのです。

現在、世界の159か国にインターアクトクラブがあり、クラブの総数は、20,372となっています。そこで、468,556人のインターアクターが活動しています。横浜西RCが提唱している横浜富士見丘学園IACは、富田先生を顧問教諭として、高校1年生を主体としたクラブとなっており、タイから青少年交歓留学生として来日しているディディーさんも一緒に活動しています。

いつの時代も、未来を創っていくのは若者です。私たちは、ロータリーの「超我の奉仕」の実践を通して、世界で活躍できる若者を育成していくことが大切ではないでしょうか。

参考 My ROTARY

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第28回 通算第2903回例会 2019年1月23日

2019年1月16日、横浜西RCでは、第2回目のクラブ協議会を開催いたしました。このクラブ協議会は、例年、3回程度開催しており、第1回目は年間計画の発表、第2回目は上半期の活動状況の報告、第3回目は1年間の活動実績を発表する機会となっています。

クラブ協議会は、クラブの組織運営及び奉仕活動について協議するために、役員、理事、委員会委員長を含むクラブ会員全員の会合として位置づけられています。すべての会員は、協議会に出席することが強く奨励されています。横浜西RCの活動を把握する意味で大変役立ちますので、全会員の皆様に出席していただくことをお願いいたします。

さて、その協議会で「RLI」について質問がありました。そこで、RLIについて少しふれておきたいと思います。RLIとは、Rotary Leadership Instituteの略です。日本語では、「ロータリー・リーダーシップ研究会」と呼んでいます。

RLI は 1992 年にアメリカのニュージャージー州において、元 RI 理事のデビット・リンネット氏の発案で始められた研修です。リーダー養成に大きな効果を発揮したことから、2002 年にRI 理事会が推奨することを決議した経緯から、日本においても、リーダー養成プログラムの一環として始まりました。

RLIの目的は、ロータリアンとしての知識を深め、将来のロータリークラブの指導者を養成することです。第2590地区が開催するRLIは、合計3日間の研修コースになっています。パートⅠ、パートⅡ、パートⅢの部門があり、参加者はどのコースでも参加できるようになっています。合計3つのコースをすべて終了した時に、受講者には終了証書が受与されます。

RLIの研修手法は、講師の話を一方的に聞くことではなく、ファシリテーターと参加者がディスカッションしながら、議論する能力や前向きなパワーを引き出すことに主眼を置いています。企業研修においても、少人数によるグループディスカッションを取り入れた研修手法が盛んですが、それとよく似ている研修スタイルです。「人の意見を聴くこと」と「自らの考えを発表すること」を繰り返しながら、リーダーとしての資質を身につける手法です。

横浜西RCでは、1月30日、2月13日、3月14日の例会開催前の1時間、研修委員会と会員増強員会が合同でRLIの手法を取り入れた「ロータリー研修会」を開催する運びとなっています。この研修にも、多くの会員の皆様の参加をお願いいたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第27回 通算第2902回例会 2019年1月16日

2014年10月から、1月が職業奉仕月間と定められました。そこで、今回は、職業奉仕についての所感を述べます。ロータリーの目的は、「有益な事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある」と定められています。そのために、ロータリアンは、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにしているのです。このように、仕事を通して社会に貢献することをロータリーでは、職業奉仕と呼んでいます。

ロータリアンは、仕事以外にも地域社会の課題を解決するために、また、世界平和のために、様々な活動をしています。それが、社会奉仕であり、国際奉仕であり、青少年奉仕になります。ロータリー財団や米山記念奨学会への寄付も、奉仕の一環としてとらえています。

2001年に私が横浜西RC入会した時に、初めて触れた職業奉仕の考え方は、「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる(They Profit Most Who Serve Best)」という言葉でした。この考え方は、ビジネスをするうえでのゴールデンルールといえます。本来の意味は、「お客様への価値を最大にする者が、大きな利益を生む」ということだと思いますが、日本では、「目先の利益を追うのではなく、良い仕事をして社会に貢献することが結果として利益につながる」と解釈しています。日本という国は、とても素晴らしい文化や伝統を持っており、ロータリーも日本に入ってきて独自の進化を遂げているように思います。

我が国では、ロータリーが誕生する70年以上も前から、二宮尊徳が、「経済と道徳の融和を訴え、私利私欲に走るのではなく社会に貢献すれば、いずれ自らに還元される」と説いています。1916年には渋沢栄一が「論語と算盤」を著し、経済活動の基本に道徳があり、国全体を豊かにする為に、富は全体で共有するものとして社会に還元することの重要性を説いていたのです。このように歴史を紐解いてくると、職業奉仕の根幹をなす考え方は、東洋、西洋を問わず、「利益の基本は道徳である」ということがわかります。

今後、時代の変革の中でロータリーも変わっていくと思いますが、「超我の奉仕(Service Above Self)」の基本理念は変わらずに残ると思います。そして、地域社会を豊かにする社会奉仕の重要性が増してくるのではないでしょうか。

(参考:My Rotary、ロータリー百科事典)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第26回 通算第2901回例会 2019年1月9日

明けましておめでとうございます。今年は、晴天で暖かいお正月でした。皆さんも、健やかに新春を迎えられたことと思います。

私は、1900年以上の歴史がある北口本宮富士浅間神社に初詣をし、その足で富士山の絶景ポイントである三国峠に向かいました。透き通る青空と素晴らしい富士山の眺望に感動しました。もう一つ、うれしい出来事は、箱根駅伝で東海大学が46回目の挑戦で、大会新記録を樹立し初優勝を飾ったことです。

力のある選手が多いので、2020年の東京オリンピックでも活躍してほしいと願っております。

さて、今年は、天皇陛下が4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されることになっております。即位と同時に改元が行われ、「平成」という時代が終わり、新しい時代が始まります。そういう意味では、日本にとって節目の年になります。新しい時代を切り開くために、様々なことが起きると思いますし、私たちも明るい未来を創るために、貢献しなければならないと思います。

横浜西RCも、今年、60周年を迎えます。60周年の節目の年を迎えるにあたり、魅力あるクラブとするために様々な取り組みを進めてまいります。

60周年記念事業としては、今後、海外からの旅行客を受け入れるターミナルとなる新港埠頭のハンマーヘッドパーク(横浜市が整備中)に桜の木を植樹すること、創立140周年を迎える横浜市立戸部小学校に防災と教育の観点から井戸を寄贈することがあります。こうした奉仕プロジェクトを進めるなかで、今年度の地区方針である「それぞれが輝くロータリー」の実践として、「同好会」の設置や「友好クラブ」の締結など、会員の親睦と奉仕の機会につながる取り組みも進めてまいる所存です。また、6月12日には、姉妹クラブである台湾の「花蓮RC」、タイの「トランRC」の皆さん、地区ロータリー関係者をお招きして、「60周年記念式典」及び「祝賀会」を開催する予定です。

今年は、開港160周年の節目の年でもあります。時代の転換を迎えるこの時期に、クラブテーマである「未来を拓く」を実践し、私達の、私達による、私達のための「戦略計画」を策定したいと考えております。

ロータリアンと家族のために、そして、未来の子供たちのために、横浜西RCがいつまでも輝き続けるための礎を築き、一歩前進してまいりたいと思います。是非、会員の皆さんのご理解とご協力、ご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第25回 通算第2900回例会 2018年12月26日

本日は、横浜西RCが創設されて、通算2,900回の例会になります。毎週、欠かさずに例会を開催すると、1年間に49回の例会を開催することになります。50年で2,450回となります。こうした日々の積み重ねが2,900回となったのですから、歴史の重みを感じます。毎週の例会一つとってみても、多くの会員の皆様の奉仕によって成り立っています。例会運営に携わっている会員の皆様に心より感謝申し上げます。

この一年を振り返ると、台風や地震による自然災害の多い年であったように思います。暗いニュースが多い中で、スポーツの分野では、平昌オリンピックで13個、パラリンピックで10個、併せて23個のメダルを獲得しました。羽生選手をはじめとして、スピードスケートやカーリングの熱い戦いに深い感動を覚えました。

私が会長に就任してから上半期の活動を振り返ると、まず、印象に残ったものは、横浜市立中学校の英語スピーチコンテストでの挨拶です。原稿を何度も読み返し練習しました。参考にしたのは、河野太郎外務大臣のスピーチでした。この行事については、吉備幹事と長谷川(章)青少年奉仕委員長に、大変お世話になりました。

次に印象深いのは、陣屋での移動例会と泉橋酒造の職場見学、並びに懇親会でした。この行事については、長谷川(幸)職業奉仕委員長をはじめとして、福地会員や三田会員など、多くの皆様にお世話になりました。

個人的には、気仙沼南RCの創立50周年記念式典への出席、神戸RCとの友好を深める訪問、横浜富士見丘学園IACでの卓話などが印象深く残っています。これも、東日本復興支援植樹のつながりや、湯川ガバナーのご縁をきっかけにしたものにほかなりません。こうして、横浜西RCの活動を振り返ると、多くの会員の皆様に支えられていることを改めて感じます。この場を借りてすべての会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

今年は、災いが多くて大変だ、暗い世相だ、という印象もありますが、「災い転じて福となす」という言葉があるように、私たちは、こうした災いを福に転ずることを考え、実践していかなければならないと思います。

「明るく、楽しく、前向きに」これが、私のモットーです。どんな時も、「何とかなる」「きっとうまくいく」という信念で事にあたることが肝要であると思います。来年が明るい素晴らしい年になりますように、会員及びご家族の皆様のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第24回 通算第2899回例会 2018年12月19日

横浜西RCは、国際ロータリー第2590地区に属しており、この地区は、横浜市と川崎市の56クラブにより構成されています。約2,000名の会員を擁し、各クラブが主体となって、ロータリアン同士の親睦を深めると共に、奉仕活動を通して地域社会に貢献しています。

今期、横浜西RCからも第2590地区委員会に所属し、活動している会員がおりますのでご紹介します。まず、地区諮問委員会委員に金杉会員と湯川会員、地区戦略計画委員会委員に湯川会員、同アドバイザーに金杉会員、地区戦略計画推進委員会副委員長に倉知会員、地区国際奉仕委員会委員長に船木会員、同委員に今村会員、地区インターアクト委員会委員長に栗原会員、同委員に齋藤会員、地区RYLA委員会委員長に安藤会員、同副委員長に澁谷会員、地区社会奉仕委員会副委員長に西村会員、地区広報・公共イメージ向上委員会副委員長に片山会員、地区拡大・増強委員会委員に谷川会員と野村会員、地区クラブ奉仕委員会委員に長谷川(幸)会員、地区米山選考委員会委員に李会員、地区奨学金・学友・VTT委員会委員に丸山会員、そして第7グループガバナー補佐に髙野会員が就任しています。

現在、横浜西RCには91名(うち女性14名)の会員がおりますが、そのうち17名の会員が地区で活動しています。こうした地区での活動は、新しい友人との出会や奉仕活動を実践する機会として有効だと思います。

私自身も、2010‐11年度から2年間、地区RYLA委員会副委員長を仰せつかり、地区での活動を経験しました。その時の経験はいまだに忘れられません。それは、2011年3月11日に東日本大震災が起きたからです。これは何かしなければならない。「インスピレーション」を感じました。この大震災により被災した地域を支援するとともに若者の学びを深める機会を作ろう。そのために、若者に被災地を体験してもらい、一緒に復興支援プロジェクトを考えよう。地区RYLA委員会で大いに議論しました。その熱い議論の末に2泊3日のRYLAプログラムが完成しました。

実施に当たっては、いろいろな困難が予測されましたが、「今、やらなければならない」という信念のもと、受講生にも覚悟をもって参加していただきました。そして、2011年10月21日(金)から23日(日)にかけて、被災地でのボランティア体験、復興支援プロジェクトの討議、プロジェクトの発表会、街頭募金などを中心とした2泊3日の第28回RYLAを実施しました。

ほとんど寝る時間もなく、疲労困憊でしたが、参加したロータリアンと受講生が一体となって作り上げたRYLAでした。こうした経験ができるのもロータリーならではの魅力です。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第23回 通算第2898回例会 2018年12月12日

12月7日に神戸西ロータリークラブを訪問してきました。神戸西RCは、1955年9月に創立され、今年63年歴史を刻んでいる老舗のクラブです。会員数が50名、毎週金曜日にホテルオークラ神戸で例会を開催しています。横浜西RCは、1959年6月の創立ですので、神戸西RCが4年先輩ということになります。

今回の訪問は、神戸西RCと横浜西RCの友好を深める機会を創出するとともに、クラブ同士、あるいは会員同士の相互理解と交流を深め、「友好クラブ」となるための話し合いが目的です。

神戸西RCとの交流のきっかけは、昨年、当クラブの湯川PGと神戸西RCの瀧川PGが、同期ガバナーとして友好を深め、ご縁をいただいたのがきっかけです。その後、神戸西RCから友好クラブになりたいとの意向を踏まえ、今回の訪問となりました。例会前の懇談会では、神戸西RCから瀧川PG、笹倉会長、近田副会長、尼崎幹事及び大沢SAAが出席し、横浜西RCから私と吉備幹事が出席し、忌憚のない話し合いを行いました。お互いの相互理解を醸成するために、ゆっくりと時間をかけて進めていきたいということ、友好クラブとなることにより、クラブの過大な負担となることは、お互いに避け、会員の交流を中心として、クラブの魅力づくりに役立てたいという方針について合意いたしました。

神戸西RCと横浜西RCとは、ほぼ同じ時期に創立され、「港町」と「西」つながりで、クラブの気風も、当クラブと似ているものを感じました。3月には、神戸西RCの笹倉会長をはじめ会員の皆様が、当クラブを訪問したいと語っておられました。こうしたお互いの訪問を通じて好意と友情を深めることができれば、当クラブの活性化にもつながるものと考えております。

さらに、高崎RCからも、横浜西RCと「友好クラブ」になりたいとの意向を受けております。高崎RCは、1954年3月創立され、当クラブよりも5年先輩になります。高崎RCは、会員増強が功を奏して、現在、会員数135名を擁する群馬県内で最大規模のクラブとなっています。高崎RCの田中PGも、湯川PGと同期ガバナーでご縁をいただいたことがきっかけです。

このように、前年度、湯川PGが提唱された「ともに語ろうロータリー 友達になろう」という地区テーマは、全国のロータリークラブに友情の輪を広げ、昨年蒔いた種が、今年、花開こうとしているように感じました。こうしたご縁を大切にして、会員の皆様とともに相互理解を深め、お互いのクラブの活性化に向けて「友好クラブ」の絆を結んでいきたいと思っております。ご縁を導いてくださった湯川PGに改めて感謝いたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第22回 通算第2897回例会 2018年12月5日

11月29日に、横浜富士見丘学園インターアクトクラブの例会において、義援金の受領とともに卓話をしてきました。義援金については、横浜富士見丘学園インターアクター達が、北海道胆振東部地震による被災者支援のために、二俣川駅前で街頭募金をおこない集めたものです。この義援金については、横浜西RCから現地のロータリークラブに送金する予定です。

今年は、全国で地震や台風による災害が発生し、大変な1年となりましたが、全国から義援金やボランティアが集まり、日本という国は、奉仕の精神を持っている人達が多くいる、素晴らしい国であることを再認識いたしました。

横浜富士見丘学園IACでの卓話については、横浜西RCの歴史と奉仕活動の概要、特に、2018-19年度は、60周年の節目の年に当たるので、60周年記念事業の概要とともに2019年6月12日に60記念式典及び祝賀会を開催する予定であることを話しました。

さらに、私が尊敬する5人の素晴らしい日本人を紹介してまいりました。はじめに、二宮尊徳(1787年~1856年)です。少年期に父母を失い、災害で没落した家を独力で再興し、この体験をもとに天の時、地の利、人の和に報いる報徳思想を考え出し、後世の日本人に多くの良い影響を与えたことを紹介しました。

二人目は、吉田松陰(1830年~1859年)です。「松下村塾」で、来るべき日本の未来を語り、明治維新で重要な働きをする多くの若者に影響を与えたこと、「夢なき者に成功なし」の言葉を紹介しました。

三人目は、渋沢栄一(1840年~1931年)です。第一国立銀行をはじめとして多種多様な企業の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」といわれた人物であること、さらに、彼が著した「論語と算盤」を紹介しました。

四人目は、新渡戸稲造(1862~1933)です。日本人の精神を広く紹介した「武士道」を執筆したことで有名ですが、原著は、「The Soul of Japan」という英文で書かれた書物であること、また、当時の米国大統領セオドア・ルーズベルトが、『武士道』を読み感激し、知人や友人、家族に配ったことなどの逸話を紹介しました。

五人目は、松下 幸之助(1894年~1989年)です。大成功を収めた経営者の一人ですが、晩年、茅ケ崎市に「松下政経塾」を設立し、日本のリーダーを養成していること、松下政経塾で毎日唱和している「五誓」を紹介しました。

最後に、京都の龍安寺にある蹲(つくばい)を紹介し、そこに刻まれている「我唯足知」という言葉とその意味を解説しました。学んで考えることが重要であること、失敗を恐れない行動力、失敗から学ぶ姿勢が大切であることを話してきました。IACの皆さんの今後の活躍を期待しています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第21回 通算第2896回例会 2018年11月28日

徳島県にある大塚製薬の能力開発研究所を訪問する機会を得ました。この研究所には、3つのモニュメントがあります。それぞれのモニュメントが、会社の企業理念を表しているということで、興味深いお話をうかがいました。

その一つが、トマトホールです。最初にこのホールに入って天井を見上げると、わずか数本のトマトの木から数千個の真っ赤なトマトが実っている光景が目に入ってきます。ホール全体を覆いつくしてしまいそうなトマト。数千個はあるでしょうか。これらは、4本のトマトの木に実っているのです。実際に近くで見たのですが、トマトの木というよりは、金網に枝を巻きつかせているブドウの木のような印象を受けました。しかし、このトマトは特別な品種ではなく、従来種をただ水耕栽培して育てたものに過ぎないというのでびっくりです。

トマトは通常、土に植えられて育ちます。そして太陽の光を浴びて真っ赤に熟したトマトを50個程度実らせるのです。この普通のトマトの木が、土ではなく、水の中で育てられると、その100倍のトマトを実らせるというから不思議です。

まさに、独創的な製品をつくるためには、日頃の常識を覆す必要があるのでしょう。「日々慣れ親しんだものから自らを解放し育て方を工夫すれば、まだまだ成長する可能性がある」―これが、大塚製薬が作るトマトのメッセージなのです。

私は、この話を聴いて、そして実際にトマトホールに立って、人間の能力は無限大であるという確信を持ちました。この確信がどこからきているのかは、わかりませんが、もっと自由に、もっと高い目標をもてば、無限の可能性があることを、このトマトホールは示唆してくれたのです。

次に案内されたところには、大きな杉の木がありました。下に大きな曲がった杉、その上にまっすぐな杉、一見不安定ですが、みごとなバランスで立っています。ここでは、「杉はまっすぐなもの」という既成概念が当てはまりません。この杉のモニュメントは、私たちの既成概念や先入観を打ち砕いてしまいます。

最後に、石が池の上に浮いている光景を見ました。石が“噴水の上”に浮かんでいます。既成概念では、「石は池に沈むもの」ととらえがちです。噴水の上に石があり、池の上に石が浮いている光景は、日常の生活ではあり得ません。不思議な光景です。

企業理念をこうしたモニュメントで表現しているのは、とても素晴らしいと感じました。「クリエイティブな発想が大事」とは言いますが、具体的に目に見える“もの”があると、その理念もわかりやすくなります。私たちは、加齢とともに能力が衰えていくと思っていますが、人間の能力は無限大であり、考え方次第であるということを学びました。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第20回 通算第2895回例会 2018年11月21日

11月9日(金)及び10日(土)の両日にわたって、パシフィコ横浜にて国際ロータリー第2590地区大会が開催されました。横浜西RCからは、2日間で51名の会員の皆様にご参加をいただきました。感謝申し上げます。

2日目の講演で千玄室大宗匠がご自身の戦争体験やロータリーについて話をされました。その内容が感動的だったのでご紹介します。

千玄室さんは、大正12年4月19日のお生まれですので、今年95歳になります。当日の講演では、背筋がピンと伸び、言葉もはっきりとして、凛とした日本人を彷彿させる空気が流れていました。ご自身も京都南ロータリークラブや京都ロータリークラブに所属し、64年の長きにわたり活動してきた経験から、若い頃のお話や現在のロータリーについて感じていることをお話いただきました。

まず、ご自身の戦争体験が衝撃的でした。

大学2年の時、学徒出陣で1943年10月に海軍に入隊し航空隊の操縦訓練を受け、1945年4月に特攻隊となるよう命令が下ります。終戦になるまでの2年間の経験が忘れられないと話されました。「我々は毅然として陸・海軍の軍人として戦ってきたのです。日本のために。母のために。父のために。家族のために。

戦は嫌ですよ、戦争は嫌だけど、我々は犠牲にならなければならなかった。そういう意味で我々は闘い、多くの犠牲になった人たちがいて、今の日本があるのです。もっとそういうことを認識してもらって、前向きの姿勢で、政治も経済も文化も堂々とプライドを持ってほしいです。」

講演のなかで、印象に残ったのは、「私たちは汚れているから汚れを落とさなければならない、そのためにロータリーで学ぶことが大切である」という言葉です。「ロータリーで汚れを落とす」という言葉の意味は、とても深いものがあると思いました。

ロータリーの原点は、「超我の奉仕」ですが、実社会に生きていると、なかなか捨てられない我欲があります。我欲を捨てて奉仕をすることはなかなか難しいことです。ですから、ロータリーで学ぶことが大切であり、奉仕によって自らの汚れを落とし、清めることが大切なのかもしれません。

最後に、「今こそ、ロータリアンの品格を磨くことが大切である」と言われたことも印象的でした。

95歳になる大先輩のロータリアンから、毎朝4時に起床すること、健康のためにお茶を良く飲んでいること、日々の規則正しい生活がご自身の健康を支えていることなど、時に笑いを誘いながらロータリアンの「心のあり方」を話されました。学ぶところが多くあり、千玄室大宗匠を目標にして品格のあるロータリアンになろうとの思いを新たにいたしました。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第19回 通算第2894回例会 2018年11月14日

11月は「ロータリー財団月間」ですので、ロータリー財団にちなんだ話題を取り上げます。このたび、ロータリー財団から私たちのクラブに対して、バナー表彰と感謝状が贈られましたので、その内容をご紹介します。

〇「Every Rotarian , Every Year」クラブ賞

この賞は、会員全員が、年次基金へ少なくとも25ドルの寄付をして、一人当たりの年次基金への平均寄付額が100ドルに達しているクラブに送られます。

〇100%ロータリー財団寄付クラブ賞

会員全員が、年次基金、ポリオ・プラス基金、恒久基金、財団が承認した補助金のいずれかに、少なくとも25ドル以上の寄付をして、一人当たりの平均寄付額が100ドル以上に達しているクラブに贈られます。

〇End Polio Now 「歴史をつくるカウントダウン」キャンペーンの感謝状

ロータリーのポリオ撲滅活動に少なくとも1,500ドルを寄付したクラブに贈られます。

ロータリー財団は、1917年、当時のロータリー会長アーチ・クランフが、「世界でよいことをするための」基金の設置を提案したのが始まりです。ロータリー財団の使命は、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。

そのために、「平和と紛争予防/紛争解決」、「疾病予防と治療」、「水と衛生、母子の健康」、「基本的教育と識字率向上」、「経済と地域社会の発展」の6つの重点分野が定められ、ロータリー平和センター、地区補助金、グローバル補助金等のプログラムにより、様々な奉仕プロジェクトが実施されています。

ポリオ・プラス・プログラムは、RIの特別プログラムであり、世界からポリオ(骨髄性小児麻痺)を撲滅するというロータリーの大規模な活動です。ロータリーとパートナー団体が1985年以来取り組んできたポリオ撲滅活動によって、これまでに世界で20億人の子どもたちをポリオの脅威から守ることができました。現在、野生型ポリオウイルスが残っている国は、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンを残すのみです。今後も、撲滅が達成されるまで、積極的な活動が継続されます。

横浜西ロータリークラブでも、ポリオ撲滅に向けた支援の一環として、例会場の受付にてポリオ撲滅のための募金箱を設置しております。会員の皆様のこれまでのご協力に感謝するとともに、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(参考文献:「ロータリー財団」:公益財団法人ロータリー日本財団)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第18回 通算第2893回例会 2018年11月7日

介護保険制度が施行されて18年を迎え、介護の日が制定されて10年目を迎えました。「介護の日」は、厚生労働省が2008(平成20)年に制定したもので、11月11日と決められています。その趣旨は、高齢者や障がい者等に対する介護の理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び家族を支援するとともに、利用者、家族及び介護従事者を取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進することにあります。この「いい日 いい日 介護の日(11月11日)」にちなんで、これからの介護や自分たちの住む地域について、考えてみたいと思います。

少子高齢化の進展により、介護を取り巻く環境は大きく変化しています。介護保険制度がスタートした2000年当時は、介護市場に多くの期待が寄せられ、介護人材の確保も、さほど困難な状況にはありませんでした。18年を経過し、介護サービスを利用する高齢者が増加するなか、介護の現場では人材の確保が困難な状況になっています。また、制度を支える財政負担も年々増加しており、制度の持続可能性の観点からの見直しも必要となっています。

こうした背景の中で、大切なことは、一人ひとりの健康寿命を延ばすことです。そのためにバランスの良い食事をとり、無理のない筋トレなどの運動を心掛け、家に閉じこもることなく「人とのつながり」を大切にして、友人・知人と楽しい時間を過ごすようにすると良いでしょう。オリンピック・パラリンピックの翌年、2021年には「ねんりんピック神奈川大会」が開催されます。こうした大会に参加し、スポーツを通して健康づくりを進めるのも良いと思います。

現在、市町村が進めている「地域包括ケアシステム」は、「自助=自分」「互助=住民の支えあい」「共助=保健・医療・福祉サービス」「公助=生活保護」の考え方に基づいて、地域における社会資源を総動員して包括的なケアが提供できる仕組みを作ろうというものです。互助という考え方は、なじみが薄いように思いますが、私たちの父や母、祖父や祖母は、「おたがいさま」という言葉を合言葉にして、互助の精神で生きてきた歴史があります。

地域を再生するためには、江戸後期、いくつもの荒廃した村を再生していった二宮尊徳の実践哲学が役に立つと思います。それは、「心田開発」と「積小為大」という考え方です。「心田開発」とは、人の荒れた心を耕すことです。「積小為大」とは、小さな努力の積み重ねが大事ということです。誰もが住みやすい「ともに生きる社会」を実現するためには、地域における小さな福祉活動の実践が大事だと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第17回 通算第2892回例会 2018年10月31日

横浜西ロータリークラブでは、職業奉仕の一環として、2018年10月26日に海老名市にある泉橋酒造の酒蔵を職場訪問しました。泉橋酒造は、江戸時代末期1857(安政4)年に創業され、161年の歴史を刻む神奈川県の酒蔵です。敷地内には江戸時代からの土蔵を改装した「酒友館」があり、海老名駅近くには、日本酒と料理を楽しめる「蔵元佳肴 いづみ橋」を運営しています。

泉橋酒造は、「酒造りは米作りから」の信念のもと、全国でも珍しい「栽培醸造蔵」として、海老名市をはじめ近隣地区で酒米栽培から精米・醸造まで一貫して行っています。現在、山田錦をはじめ5つの品種の酒米を育てており、「楽風舞」と呼ばれる品種で泉橋酒造オリジナルの日本酒を世に送り出しています。

日本酒の種類が多様化するに伴って、女性や若い世代にも広く愛飲されるようになってきています。そんな、現代にも生き続ける、日本の文化の一つでもある、日本酒の歴史について調べてみました。

日本酒の歴史は稲作とともに始まった弥生時代と考えられています。日本酒について最も古い書物は10世紀頃の「延喜式」で、その中に「造酒司」というお酒の造り方が書いてあります。この時代は、誰もが日本酒を飲めたわけではなく農耕祭礼や収穫に感謝する祭りの時にお酒を造り、神にそなえた後に飲むだけだったようです。室町時代中期、京都の市内では三百件もの造り酒屋があり、この頃、「三段仕込み」や「火入れ」といった日本酒造りの特徴的な技術が僧坊酒によって完成されたといわれています。

また、造り酒屋には、丸い杉の玉を吊るしている風景を良く見かけます。大きな蜂の巣だと勘違いしてしまいそうですが、これは「杉玉」といって造り酒屋のしるしです。

その起源は、奈良県の酒の神様である三輪神社といわれており、三輪山の御神木の杉にちなみ、今年もおいしい新酒ができたことを知らせるために、杉の葉を束ねて杉玉を作り軒に吊したとされています。

新酒ができた時、真っ青だった「杉玉」は、日が経つにつれてその色を変え、お酒が熟成されてゆくのがわかるのです。杉は軟らかくて加工しやすく殺菌効果がありますので、昔から造り酒屋では酒を貯蔵する桶や樽、桝に杉を使用してきました。

先人の知恵が詰まった日本酒は、若い蔵人によって支えられ、そして磨かれ、世界中で「SAKE」として親しまれるようになりました。これも日本の誇る文化だと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第16回 通算第2891回例会 2018年10月26日

本日の例会は、移動例会として、丹沢山麓にある「陣屋」で開催する運びとなりました。

横浜西RCは、今年度60周年を迎えます。60年の歴史を振り返りながら、これからの未来を展望するために、60周年のテーマを「未来を拓く」といたしました。未来を拓くためには、歴史を学ぶことが大切です。移動例会の場所となった「陣屋」で、いろいろと歴史を調べてみました。

この陣屋の地は鎌倉幕府の時、源頼朝の側近で四天王の一人と言われた侍所別当和田義盛公の陣地でした。侍所別当とは、現在の警視総監に当たる役職です。 一番西の砦である義盛公の陣地は、平塚の岡崎氏 真田神社のある真田氏と義盛公の従妹達が守っていました。

そして、「いざ鎌倉」と、頼朝の号令がかかるまで、畑を耕し、山に潜む猪や鹿を取り、食し、野山を駆け巡り身体を鍛えておりました。そして、「いざ鎌倉」の時、馬に乗り半日で駆けつけたと言われております。

丹沢山麓は沢山の湧水に恵まれており、昔から温泉が湧いておりました。陣屋は大正7年、三井財閥の御寮(別荘)「平塚園」として始まりました。

当時、平塚 大磯には政治家の別荘が数多くあり、政治の舞台裏として活発に活動していたので、三井財閥が平塚の奥座敷であり、温泉の湧く和田義盛公の跡地(鶴巻)に大切なお客様を接待する為に建てたのが始まりです。小田急線が引かれる前の事です。

2018年6月、陣屋は、倒産の危機を乗り越えた取り組みが評価され、「日本サービス大賞総務大臣賞」に輝いております。勘と経験に依存しがちな旅館サービスにおいて、ICTの有効活用により、サービスの質と労働生産性の向上を実現した点が評価されたものです。

本日の卓話では、歴史を紡ぎ、未来を拓くための興味深いお話が伺えるものと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第15回 通算第2890回例会 2018年10月17日

ロータリーでは、日本独自の月間として、毎年10月を「米山月間」と定めていいます。この米山月間に米山奨学事業の意義を深く認識し、寄付金を募る活動をすることを奨励しています。当クラブでも、この月間に米山奨学生であるユズボフ・アザット君が寄付のお願いをしています。また、10月の最終例会では、米山奨学制度をご理解いただくために、ユズボフ・アザット君による卓話を予定しています。

米山奨学事業は、日本最初のロータリークラブの創立に貢献した実業家米山梅吉氏の功績を記念して発足しました。1952年に東京ロータリー・クラブで始められたこの事業は、やがて日本の全クラブの共同事業に発展し、昭和42(1967)年、財団法人ロータリー米山記念奨学会となりました。

また、静岡県駿東郡長泉町上土狩346‐1には、公益財団法人米山梅吉記念館があります。この記念館は、昭和44(1969)年3月26日に設立されました。この地に米山記念館が建てられたのは、米山梅吉氏が幼少期を過ごした長泉の地をこよなく愛し、大正6年に別邸を立てたことに始まります。

新橋と神戸をつなぐ東海道本線の全線が開通したのは明治22年7月のことで、開業当初はまだ丹那トンネルは開通しておらず、国府津から沼津の間は現在の御殿場線を経由していました。当初、佐野駅(現在の裾野駅)から沼津駅までは駅がなく、明治31年になって三島駅(現在の下土狩駅)が置かれました。

東海道線三島駅のすぐ目の前の別邸は、東京に活動の中心を置く米山梅吉氏にとって、うってつけの居所であったと思います。彼は、この別邸が気に入り、人に来訪をすすめており、病気がちとなった晩年には、ここで過ごすことが多くなりました。そして、ここが終焉の場所となったのです。現在、米山記念館は、日本のロータリーの祖である米山梅吉氏を顕彰する場所となっており、2019年には設立50周年を迎えます。当クラブで米山記念館にどのような貢献ができるかを考えたいと思います。

米山梅吉氏は、「ロータリーは見えないところに仕事があり、目立たないところに妙味がある」という言葉を残しています。含蓄のある言葉だと思います。

(参考:公益財団法人米山梅吉記念館HP)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第14回 通算第2889回例会 2018年10月10日

2011年(平成23年)3月11日(金)、我が国において未曽有の災害となる東日本大震災が起きました。この震災による直接的な被害額について、日本政府は16兆円から25兆円と試算しており、世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額としては史上1位としています。

当クラブでは、東日本大震災の復興を支援する目的で、ロータリーの東日本震災復興基金からの補助を受け、2013-14年度から2015-16年度までの3か年にわたって、南三陸町戸倉神社において東日本大震災復興支援植樹プロジェクトを実施しました。また、岩沼市が進める千年希望の丘にも植樹をしてきた経緯があります。

この東日本復興支援植樹プロジェクトは、復興基金を活用するために、現地ロータリークラブと共同して実施することが求められておりました。そこで、いろいろと調整した結果、気仙沼南ロータリークラブと連携・協力することになりました。

植樹については、横浜国立大学名誉教授である宮脇先生のご指導を仰ぎ、仙台の輪王寺住職である日置氏が理事長を務める「一般社団法人森の防潮堤協会」とも連携・協力して進めることになりました。

私たちの東日本復興支援植樹プロジェクトは、気仙沼南ロータリークラブの協力がなければ実施できなかったものであり、無事にプロジェクトを遂行できたのも、気仙沼南ロータリークラブのおかげといえます。

このたび、気仙沼南ロータリークラブ創立50周年記念に際し、これまでの奉仕活動に対して感謝と労いの気持ちを添え、さらに、気仙沼の未来を拓く奉仕活動に対して、当クラブとして何らかの貢献をしたいと考え、寄付例会を開催することといたしました。寄付例会は、すでにいくつかのロータリークラブが実施しているものであり、当クラブにおいても、51期に2回寄付例会を開催しています。寄付例会の仕組みは、例会の昼食を軽食とし、浮かせたお金を関係団体に寄付するというものです。こうした寄付の仕組みは、ロータリーならではの取り組みではないかと思います。

東日本大震災から7年半の時が流れ、私たちの記憶から徐々に遠ざかっていますが、自然への畏敬の念を忘れずに、被災された地域に人々が集い、穏やかな日々の暮らしが戻ることを祈念して、10月17日(水)第15回例会を寄付例会といたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第13回 通算第2888回例会 2018年10月3日

日本の有名なロータリアンのなかに、「松下幸之助氏(大阪RC)」がいます。松下氏は、パナソニックを一代で築き上げた経営者で、「経営の神様」ともいわれています。PHP研究所を設立して倫理教育や出版活動に乗り出すとともに、晩年は、茅ケ崎市に松下政経塾を立ち上げ、若きリーダーの育成にも力を注ぎました。

松下氏の経営哲学は、時代が変化しても変わらない価値を持っているので、「道をひらく」などの書籍がいまだに読み継がれるのだと思います。人間が、自分の人生をより良く生きたいと願うとき、松下幸之助氏の言葉は、心に染みてくるのではないでしょうか。今回は、松下政経塾で塾生が日々唱和している言葉を紹介します。

1 素志貫徹の事

常に志を抱きつつ賢明に為すべきことを為すならば、いかなる困難に出会うとも、道は必ず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けることである。

2 自主自立の事

他を頼り、人をあてにしていては、事は進まない。自らの力で、自らの足で歩いてこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。

3 万事研修の事

見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受け止めていそしむところに真の向上がある。心して見れば、万象ことごとく我が師となる。

4 先駆開拓の事

既成にとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に日本と世界の未来がある。時代に先駆けて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。

5 感謝協力の事

いかなる人材が集まろうとも、和がなければ成果は得られない。常に感謝の心を抱いてお互いに協力し合ってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。

自分を信じて、見るもの、聞くことすべてを研修と受けとめて、常に目標に向かって、自らの足で歩き、感謝の心を忘れない限り、必ず成功するという考え方は、ロータリーの実践哲学とも共鳴するものではないでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期第 12回 通算第2887回例会 2018年9月26日

当クラブでは、例会場に入るときには、「入りて学び」、例会場を出るときには、「出でて奉仕せよ」の言葉を掲示しています。このように、ロータリーでは、「入りて学び 出でて奉仕せよ」という言葉がよく使われます。我が国のロータリーの創設者である米山梅吉氏は、ロータリーは「人生の道場である、人づくりの修練の場」と言っています。この言葉の持つ意味は、例会の卓話などから様々なことを学び、自らを磨き上げ、外に出て世のため人のために奉仕することが大切であるということではないかと思います。

そこで、過去の卓話のエピソードを一つ。以前、当クラブに卓話に来られた浄土真宗本願寺派僧侶の赤川浄友氏の話がとても印象に残っているのでご紹介します。赤川さんは、自ら「笑い療法士」と名乗っており、卓話のなかに笑いの要素を取り入れているので、聞いていて楽しくてためになるのです。

「一日5回笑って、5回感動しましょう」というメッセージから始まった卓話は、時間の経つのを忘れさせるほど、人を惹きつけるものでした。笑うと、腹式呼吸になるので、自然と免疫能力が高まり、健康でいられるというのです。笑うということは副作用もなく、お金もほとんどかからず、身体にも良い、すぐれた治療法というのですから驚きです。人は誰でも健康でいたいもの。そのためには、大いに笑うことが大切であることを学びました。

次に関心をしたのは、幸せの方程式です。それは、次の式に表わすことができます。

幸福 = 充足 / 欲望

この方程式は、人間の欲望が限りなく大きくなっていくと、いつまでたっても幸せになれないということを表しています。「吾唯足知」という言葉がありますが、幸せになるためには、欲を少なくして、満足するということを知ることが重要であるということです。

もう一つ、印象に残っている言葉があります。それは、「俺が、俺が、の『が』を捨てて、お陰、お陰、の『げ』で生きよ」というものです。語呂が良いので、すぐに覚えられますが、奥の深い言葉です。

人は一人では生きていけません。自分が、今ここに在るのは、多くの人に支えられているからだということに気がつくこと。そして、相手があって自分があるということに気づくことが、「おかげさまの心」なのかも知れません。大切にしたい考え方や言葉は、身に着けて、日ごろの生活の中で実践したいものです。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第11回 通算第2886回例会 2018年9月19日

2020年には、東京オリンピックと同時にパラリンピックが開催されることもあり、最近、障がい者スポーツに関心が集まっています。そこで、本日、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会常務理事の高橋秀文様に卓話にお越しいただきました。

スポーツを楽しんでいる障がい者やそれをサポートしている方々との交流会に参加すると、「すごい! がんばっているな!」という実感がわいてきます。そんな気持ちにさせる出来事がありました。

それは、K社が企画した交流会に参加したときのこと。ふと目の前に座った人物が、車いすでヨットレースにチャレンジしている「Ocean’K」でした。最初は、車椅子に乗っている人がヨットレースに出ること自体信じられませんでした。

「どうやってヨットを操縦するのだろう」「特別なヨットなのだろうか」「ヨットを持つこと自体大変だろうな」など、疑問が頭をよぎりました。

いろいろと話を聞くうちに、彼は、高校生の頃にバイク事故で頚椎損傷になり、それから車いす生活になったということ。障害者になったことを恨まずに、前向きに、いろいろなことにチャレンジをしてきたこと。それが、車の運転免許の取得、1級小型船舶免許の取得につながり、そして、ヨットに出会ったということ。

何よりも、プログラマーとして収入を得て、自分の好きなヨットを楽しみ、さらに、パラリンピックで世界を目指しているということがわかり、素晴らしいと思いました。

多くの障がい者の方々は、こんなにアクティブに生活していないかもしれません。毎日の生活をするだけでも、健常者より大変だと思います。「朝起きて歯を磨く」、「食事をする」、「トイレに行く」、「着替えをする」、「車いすで出かける」、「自動車の運転をする」など、一つひとつの行動が大きなイベントだと思うのです。健常者であれば、無意識にやっていることでも、一生懸命頑張らないとできないのです。

「できないことを可能にする力とは何だろう」と、いろいろ考えてみました。つまるところ、心の力ではないかと思います。「心のエネルギー」が、普通の人よりも大きいのではないかと・・・。

そして、「心のエネルギー」を大きくしているのは、「夢」と「行動力」ではないかと思います。夢を持つと人と持たない人、いつしか人生に大きな違いが出てくるように思いますが、いかがでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第10回 通算第2885回例会 2018年9月12日

横浜西RCでは、例年、西区の高齢者福祉施設ハマノ愛生園の「敬老祝賀会」に出席し、西区長とともにご長寿の皆さんをお祝いしています。

今年は、9月10日に開催され、会長、幹事、社会奉仕委員会及び合唱委員会が出席し、「見上げてごらん夜の星を」を披露してきました。

「敬老の日」は、戦後間もない昭和23年7月20日に制定され、「国民の祝日に関する法律」には、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨が記載されています。

ちなみに、敬老の日が制定された時代、平均寿命は、男性が50歳、女性が54歳でした。今や、男性81歳、女性87歳となり、人生100歳時代と言われるほど、世界に冠たる長寿国になっています。

平均寿命が延びても、健康寿命が延びなければ意味がありません。いかに健康で長生きするか、これが人生100歳時代の一番重要なことです。そこで、健康で長生きの秘訣をご紹介します。

以前、横浜西RCの卓話にお越しいただいた東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授(医師)によれば、食事や運動も大事ですが、「人とのつながりを作ること」が最も効果的であるということです。

人とのつながりが無くなると、精神的な不安な食欲不振、運動量の減少につながり、サルコペニア(筋肉減少症)になる危険性が高くなります、こうして要支援から要介護状態になっていくので、いつまでも健康でいるためには、人とのつながりを作り、社会参加活動を低下させないことが大事であるということです。

高齢期を健康で豊かに暮らすためには、家族や友人関係を大切にし、物質的豊かさから精神的豊かさにシフトすることが必要です。稼ぐために人生を消費するのではなく、良い人生を過ごすために必要な働き方をすることや、地域社会におけるボランティア活動を通して多様な人的ネットワークを築くことが大切になります。

こうした時間の使い方をすると、仲間が増え、目に見えない無形の財産が蓄積されます。この貴重な財産の蓄積が、健康になるための暮らし方の礎となり、これからの人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

横浜西RCのご長寿の皆さんは、例会に出席して、奉仕活動を行い、人と人とのつながりを持っているからこそ、いつまでもお元気でいらっしゃるのだと思います。いつまでも健康で長生きされることを心からお祈りいたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第9回 通算第2884回例会 2018年9月5日

横浜西RCでは、ロータリーの東日本震災復興基金からの補助を受け、2013-14年度から2015-16年度までの3か年にわたって東日本大震災復興支援植樹プロジェクトを実施しました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、岩手県から福島県にいたる海岸線の市町が想定外の津波により甚大な被害を受けました。2年を経過した段階で、何をすれば、被災地の復興支援につながるのか、あまりにも大きな被害が広域にわたり発生していたため、何かのご縁がないと被災地での活動は難しいと感じておりました。

こうしたなか、私たちは、横浜国立大学名誉教授の宮脇先生が、被災地において「いのちを守る森の防潮堤」を創る活動を始めていることを知りました。その活動は、地球規模の森林破壊や地球温暖化が加速し、自然の揺り戻しである大災害にも負けない豊かな森を再生することが緊急の課題であるとし、「いのちを守る森の防潮堤づくり」を内容とするものでした。

当クラブの会員は、2013年に岩沼市で開催された「千年希望の丘」の植樹祭に参加し、その理念や実践に触れ、素晴らしい活動であると共感しました。そこで、さっそく横浜国立大学名誉教授の宮脇先生を卓話にお招きし、「いのちを守る森の防潮堤」を造ることの意義についてお話を伺い、「いのちを守る植樹」の大切さを学びました。

宮脇先生から学んだことは、理論と実践の大切さです。「学んだことは実践しなければ意味がない!」、「まず、行動しなさい!」、「やるからには最後までやりなさい!」。宮脇先生の口癖でした。当時、85歳というご高齢にも関わらず、エネルギッシュに活動されている宮脇先生の言動には、熱い思いとエネルギーを感じました。宮脇先生の紹介で、「千年希望の丘」の植樹活動の中心人物である輪王寺(仙台市)の日置住職(現在:森の防潮堤協会理事長)とつながり、日置住職の紹介で戸倉神社の総代である後藤さんとつながっていったのです。

こうして、南三陸町波田谷地区の戸倉神社において、いのちを守る本物の森づくりのための「植樹活動」が「東日本大震災復興支援奉仕プロジェクト」になりました。まさに、人と人との「つながり」から生まれた奉仕プロジェクトです。こうした奉仕活動を通して、様々なことを学ぶことができました。この学びがロータリーの魅力につながっているのではないでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第8回 通算第2883回例会 2018年8月29日

横浜西RCは、59期(2017-18年度)にトルクメニスタンからユスボフ・アザット君を米山奨学生として迎えました。60期(2018-19年度)も、継続してユスボフ・アザット君を米山奨学生として支援していきます。

この米山奨学事業は、日本最初のロータリークラブの創立に貢献した実業家米山梅吉氏の功績を記念して、1952年に東京RCで始められました。

「今後、日本の生きる道は平和しかない。それをアジアに、そして世界に理解してもらうためには、一人でも多くの留学生を迎え入れ、平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築くこと。それこそが、日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業ではないか」。事業創設の背景には、当時のロータリアンのこのような思いがあり、それから60年余の歳月が流れましたが、”民間外交として世界に平和の種子を蒔く”という米山奨学事業の使命は一貫して変わっていません。

この事業は、やがて日本の全クラブの共同事業に発展していくことになり、2016-17年度の事業費は13億円に上ります。2017年7月現在、これまでに支援してきた奨学生数は、累計で19,808人。その出身国は、世界125の国と地域に及びます。

ここで、米山奨学事業の冠となっている米山梅吉氏(1868-1946)について触れておきます。彼は、幼少のころ父と死別し、母の手一つで育てられました。16歳の時、静岡県長泉町から上京し、働きながら勉学に励み、20歳で米国へ渡り、8年間の苦学の留学生活を送りました。帰国後、三井銀行に身を投じ、常務取締役、三井信託初代社長となり、退いてからは、三井報恩会の理事長として全国に奉仕活動を続けました。

1920年に日本初のロータリークラブである「東京ロータリークラブ」を設立し、初代会長に就任しました。RI から正式に認証されたのは 1921年4月1日で、登録番号 852 です。

その後、1923年2月10日に大阪RCが設立され、1924 年には神戸RC、名古屋RC、1925 年には京都RC、1927 年には横浜RCが設立されました。こうしたクラブがスポンサーとなって、日本全国にロータリークラブが増加していったのです。

出典:公益財団ロータリー米山記念奨学会、ロータリー百科事典

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第7回 通算第2882回例会 2018年8月22日

横浜西ロータリークラブには、2つの姉妹クラブがあります。

一つは、台湾の花蓮RC、もう一つは、タイのトランRCです。花蓮RCとは、1967年11月2日(第9期:加藤会長)に姉妹クラブの締結をし、トランRCとは、2009年9月14日(第51期:村嶋会長)に姉妹クラブの締結をいたしました。

花蓮RCとは、姉妹クラブ締結50周年を記念として、昨年、当クラブと花蓮RCが一緒に、台湾の観光名所である太魯閣国立公園に桜の苗木を50本植樹する企画が提案されました。

当クラブから岩澤会長をはじめとして総勢8名が参加して、2017年12月1日に太魯閣国立公園に桜の苗木を植樹してまいりました。

実は、50年前に姉妹クラブの締結をする際にも、太魯閣渓谷に桜の苗木を植樹しているということを伺い、両クラブの友情の厚さを実感した次第です。

当クラブと花蓮RCとは、桜の植樹を通して友好関係を維持しており、今後も変わらぬ友好関係を維持・発展させることができると思いました。

姉妹クラブ締結時の会長であった頼錦徳さんは、いまだにご健在で、2017年12月に花蓮ロータリークラブを訪問した際には、流暢な日本語でご挨拶をされました。印象に残っているのは、締結時、当クラブからプレゼントした記念品の「兜」を50年間ご自身で大切に保管されていたことです。例会場にその兜を持参され、「私の命にも限りがあるので、これからは例会場で保管することにしたい」と話されていました。頼さんは、日本の武士道をこよなく愛する親日家でした。

2009年6月15日に開催された当クラブの50周年記念式典には、林東成会長をはじめ多くの会員の皆さんが出席されました。

2019年6月12日に予定されている60周年記念式典および祝賀会にも、おそらく花蓮RCの多くの皆さんが出席されると思います。よい機会ですので、多くの会員の皆さんとの交流の機会になればと思っています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第6回 通算第2881回例会 2018年8月8日

2018(平成30)年8月、横浜西ロータリークラブでは、タイ国から15歳の交換留学生(高校生)を受け入れました。当クラブの澁谷会員が経営する中高一貫校の横浜富士見丘学園で、1年間在籍して勉強します。

このロータリー青少年交換は、15~19歳の学生が海外に滞在し、言語や文化を学びながら、海外に友人をつくり、世界市民としての自覚を養うことを目的としたプログラムです。

青少年交換を通じて、学生は他国での文化や歴史、生活のあらゆる面を学びます。その体験の中から、視野が広がるとともに、自己に対する理解も深まっていきます。多感な時期に異文化に接することは、国際理解を深め、平和を推進するために有効な方法とされています。

文献によると日本とタイの交流は、約600年前に遡るといわれます。当時、御朱印船によるタイ交易を通じて、タイの首都アユタヤには、日本人町が形成されていたといいます。また、沖縄の泡盛は、現在もタイ米を使って製造されていますが、これはかつてのタイとの交易の名残だと言われています。

18世紀、欧米列強によりアジアの独立国が植民地化される中、日本が明治維新により近代国家の建設を始めた時期に、タイは、ラーマ5世の下で国家の近代化を図り独立を維持しました。東南アジアで欧米列強の植民地にならなかったのは、日本とタイだけです。

1887年(明治20年)9月26日、日本とタイは正式な国交を開始しました。この時から両国の間で正式な外交関係が開始され、以来、日本とタイの関係は大きく発展し、今では身近で欠かすことの出来ない存在になっています。

当クラブとタイのトランRCは、タイからの交換留学生の受け入れをきっかけとして交流が始まり、50周年記念事業の一環として、デング熱やマラリアなどの感染症から子供たちを守る人道支援プロジェクトを実施しました。こうした経緯もあり、2009年9月14日(第51期:村嶋会長)にトランRCと姉妹クラブの締結をいたしました。

60期においては、日本とタイの友好関係を維持発展できるように、横浜富士見丘学園インターアクトクラブの活動への参加、当クラブ行事への参加など、様々な交流の機会を作りたいと思います。

こうした交流を通して、私たちはタイの歴史を学び、交換留学生には、日本の歴史を学んでいただき、将来、日本とタイの懸け橋になっていただくことを期待しています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第5回 通算第2880回例会 2018年8月1日

横浜西ロータリークラブの50周年という節目の年に、当クラブが提唱して横浜富士見丘学園において、インターアクトクラブが設立されました。

当時、湯川パストガバナーが、50期の会長を務めており、私が新世代育成委員長(現在の青少年奉仕委員長)で、50周年記念事業の一環でインターアクトクラブが設立されました。

このインターアクトの設立は、第48期の倉知会長の時に構想され、2年間の準備を経て設立した経緯があります。インターアクトクラブ設立認証状伝達式は、2008(平成20)年11月8日(土)、パシフィコ会議センターメインホールで執り行われました。当クラブとインターアクトクラブが初めて一緒に活動したのは、横浜駅前での街頭募金でした。

「光陰矢の如し」といいますが、本当に時の流れは早いものです。2008年に設立された横浜富士見丘学園インターアクトクラブが10周年という節目の年を迎えたのです。是非、インターアクターたちの活動計画や実践の報告を聴いていただければと思います。

未来を創るのは、子供たちです。子供たちの未来を拓くお手伝いをするのは、私たち大人です。子供たちにかけがえのない環境を残し、国際理解を深め、日本と世界の懸け橋となる人材を育成することは、私たちの大切な奉仕活動です。

本日、2018年8月1日の例会で、インターアクトクラブの設立10周年を祝して記念品を贈呈できるのは、設立に関わった者として望外の幸せであります。横浜富士見丘学園の益々の発展とインターアクトクラブの活動が益々充実することを心より祈念しております。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第4回 通算第2879回例会 2018年7月25日

今回は、当クラブで月初に唱和している「四つのテスト」について、その由来をひもといてみます。

1932年の世界大恐慌の最中、一人のロータリアンが4項目からなる簡明な倫理指針を考案しました。この指針は、窮地にあった彼の会社を救うのに役立ちました。この指針が表現していた内容や信条はまた、ほかの多くの人たちに対しても、倫理的羅針盤を提供することになりました。

この倫理指針である「四つのテスト」

の創案者は、ハーバート J.テーラーです。彼は、シカゴロータリークラブの会員でしたが、破産寸前状態にあったクラブ・アルミニウム社の再建を依頼されました。調理器具メーカーの同社は、総資産額を40万ドル上回る負債を抱え、倒産の瀬戸際にありました。

テーラーはこの難事業を引き受け、危機に瀕した同社に自らの運命を託し、これまで勤めていたジュエル社を辞め、これまでの給与の8割減という収入でクラブ・アルミニウム社の社長に就任しました。同社を建て直し、大恐慌下の沈滞ムードを払拭するための手段として、社員たちに倫理的価値観の目安となる簡潔な指針を作成しました。それが、四つのテストです。

言行はこれに照らしてから

1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか

簡潔さの中に深い意味を包含するこのテストは、事の大小にかかわらず、クラブ・アルミニウム社が諸事決定を下す際の基本となり、無事に再建を果たすことになります。

やがて、国際ロータリーによって採用され、広く知れ渡ることになったこの四つのテストは、今日では、ロータリーの基本理念の一つとなっています。

私は、ロータリーに入会後、この四つのテストを唱和するようになり、難しい仕事上の判断をする時の指針として、また、人生の羅針盤として活用してきました。ロータリー哲学の良いところは、実践に役立つという点にあります。

かつて、わが国にも「仁義礼智信」というモラルが存在していましたが、今はどうなってしまったのでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第3回 通算第2878回例会 2018年7月18日

今回は、ロータリーの重要な標語となっている「超我の奉仕(Service Above Self)について考えてみたいと思います。”Service Above Self”は、1989年の規定審議会で、無私のボランティア精神を最もよく表現しているという理由から、ロータリーの第一の標語として採択されました。

入会間もない頃、ロータリーの標語について、先輩のロータリアンから話を伺ったことがあります。「最も良く奉仕する者 最も多く報いられる」という標語は、スーと入ってきたのですが、「超我の奉仕」については、なかなか理解が難しくどのように考えればよいものか、時間がかかりました。

この言葉は、「自分のために」ではなく、「他人のために」を、仕事や家庭、地域活動で活かすことが重要であることを説いています。ロータリークラブは、自分の利益のためではなく、他人の利益のために存在しており、それを基本として活動すべきであるということでしょうか。

我が国でも、「利他の心」や「利他主義」という言葉があります。利他主義とは、自己の利益よりも、他者の利益を優先する考え方です。私たちの心には、自分だけがよければいいと考える利己心と、自分を犠牲にしても他の人を助けようとする利他心があります。

日本を代表する経営者の稲盛和夫氏は、「利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。」「己を利するために、利益を追求することから離れて、利他、他人をよくしてあげようという優しい思いやりをベースに経営していきますと、会社は本当によくなります。

『そんな博愛主義みたいな甘っちょろいことで経営ができるか』とおっしゃるかもしれませんが、経営の極意というのは間違いなく利他にあるのです。」と述べています。

「超我の奉仕」と「利他の心」、アメリカと日本、国は違いますが、組織を発展させるための基本となる考え方は、同じかもしれません。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第2回 通算第2877回例会 2018年7月11日

私は、入会間もない頃、仕事を通して社会に貢献することの大切さをロータリーで教えていただきました。そこで、ロータリーの職業奉仕の根幹をなす標語として有名な「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」について調べてみました。

”He Profits Most Who Serves Best” がロータリーの標語として承認されたのは、1911年、ポートランド(オレゴン州)で全米ロータリークラブ連合会の第2回大会です。その原型となったのは、アーサー・フレデリック・シェルドンが、前年のシカゴ大会で述べた次の一節でした。

「経営とは人間的な奉仕の科学である。その仲間に最もよく奉仕する者が最も多く報いられる」

シェルドンは、悪徳と信用不安が横行していた当時のアメリカにおいて、公明正大に経営している会社が大成功を収めている事実を知り、その理由を探求し、「常に他人の立場を考えて、他人のためになるように尽くすサービス(奉仕)を実践しているものが成功を収める」ことを発見したのです。

1912年3月、当時の尾崎行雄東京市長は、ワシントン市に三千本の桜の樹を贈りました。この交流は、アメリカの全米桜祭りとして今も続いています。その全米桜まつりの100周年記念となる2012年4月、「桜」アーチストとして、神奈川県鎌倉市出身のヴァイオリニストである小澤真智子さん(横浜西RCで2回卓話実績あり)が、ワシントンD.C ケネディ・センターホールにてリサイタルを開催しました。

この時の演奏は、満場のスタンディングオベーションと大拍手に包まれました。日本とアメリカの友好は、自らの職業を通して、日本と世界に良い影響を与える人たちの努力によって受け継がれています。

ロータリー創立者の一人であるポールハリスは、「社会に役立つ人間になる方法はいろいろありますが、最も身近で、しばしば最も効果的な方法は、間違いなく自分の職業の中にあります」と述べています。すべての職業人が、自らの仕事を通して社会の役に立つことができれば、こんなに素晴らしいことはないと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第1回 通算第2876回例会 2018年7月4日

2018‐19年度バリー・ラシンRI会長のテーマは、「インスピレーションになろう」です。

「何か大きなことに挑戦しようというインスピレーションを、クラブやほかのロータリアンに与えてください。自分よりも長く、後世にも生き続けるものを生み出すために、行動を起こす意欲を引き出していただきたいのです」

出典:Rotary International

ラシン会長の願いは、ロータリアンが「インスピレーション」になることです。Inspiration については、「内から湧き上がる精神的な力」ととらえるとわかりやすいと思います。

【ロータリーの起源】

ロータリーの始まりは、1905年2月23日の夜のことでした。当時日本は、日露戦争の真只中でした。この夜、アメリカのシカゴ市で、4人の市民が、歴史的ともいうべき集会を開いたのです。

青年弁護士ポール・P・ハリス、石炭商シルベスタ・シール、鉱山技師スターブ・ロア、洋服商ハイラム・ショーレです。大都会の中で人の暖かさを求める4人が、肩を寄せ合ってロータリーについて話し合いました。

 こうして、「相互扶助と親睦をモットーとする

というクラブの理念が確立されたのですが、特筆すべきことは、「社会のためにもなる

という理念を加える改革期を迎え、今日に至っているということです。社会に奉仕する団体であることが受け入れられ、会員が増えるとともに、国際的に大きな功績を持つ団体にまで発展したのです。

 ロータリーの基本的な考え方(実践哲学)は、時代とともに変わらない価値を持っています。しかし、クラブ運営や奉仕の内容については、時代とともに変えるべき要素を多分に含んでいます。

 横浜西ロータリークラブが、どのような未来を拓くのか、会員の皆様とともに考え実践していきたいと思います。

会長所感

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第37回 通算第2912回例会 2019年3月27日

当クラブは、パレスチナ・ガザ地区への人道支援の一環として、日本国際ボランティアセンターが実施する「母子の健康改善プロジェクト」に100万円寄付することを理事会で決議しました。

パレスチナ・ガザ地区(約360 k㎡)には約200万人の人々が暮らしており、境界をフェンスや壁で封鎖され、限られた検問所で人々や物資の移動が厳しく制限されています。2014年7月から8月にかけて51日間にわたり大規模な空爆と地上からの攻撃が行われ、死者2,251人、負傷者11,000以上、全半壊した家屋18,000戸以上、72の病院およびクリニックが全半壊するという甚大な被害を受けました。

2015年2月現在、働ける大人の2人に1人は失業し、人々のうち5人に3人が食料不足といわれます。このような厳しい情勢の影響を特に受けているのは子どもたちと言われています。ガザの子どもたちの栄養失調や貧血の割合は非常に高く、2014年の国連レポートは2歳以下の子どもの60〜70%が貧血であると報告しています。恒常的な栄養不良は長期的な発育にも悪影響を及ぼし、子どもたちの健全な成長の機会を奪っています。

当クラブは、国際奉仕の一環として地区補助金を活用して「ガザ地区人道支援プロジェクト」を2年間にわたり実施してきました。今期は、当該プロジェクトの実施が困難と判断し、今回、このプロジェクトに深く関わっていただいた日本国際ボランティアセンターに対して寄付をするものであります。このことが、ガザ地区の子供たちの健全な成長の一助になれば幸いです。

世界の平和について考えるとき、国連の果たす役割は大きいと認識しつつ、現在の国連が本当に世界平和に貢献しているかといえば疑問が残ります。第2次世界大戦後、国力が低下したイギリスがパレスチナの統治を国連に委ね、国連が介入して、この土地をユダヤ教徒とイスラム教徒に分けようとしたことが紛争の原因だからです。歴史をさかのぼれば、イスラエルとパレスチナ自治区の問題は、古代からの土地の争いにつながり、宗教対立、民族独立、政治力学など、多くの要素が複雑に絡み合っています。問題解決にはさらに時間がかかると思います。

世界の平和は多くの人々が望んでいます。そのためには、世界の国々が真の独立国となり、他国を非難しないこと、子供たちが国際交流を深め、お互いに理解し合うこと、そして、国際ルールを尊重することが重要であると思います。

(参考:日本国際ボランティアセンターHP)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第36回 通算第2911回例会 2019年3月20日

ロータリーの中核的価値観の一つにリーダーシップがあります。今回は、「リーダーシップ」を取り上げます。私の知人に小宮一慶さんがいます。小宮さんとは、私が、神奈川県庁時代に知り合いました。県庁を辞めて新しい事業を始めたとき、手伝ってもらった時期もあります。彼は、1996年に経営コンサルタントとして独立し、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、毎年、100回を超える講演、100冊以上の本を出版するなど、精力的に活動しています。今、手元に彼が書いた「リーダー力養成講座」があります。この本は、すべてのビジネスパースンを対象として、リーダーシップについてわかりやすく解説している入門書です。原本から一部抜粋します。

「いま、日本にもっとも欠けているもの、そして、現在の日本の経済の停滞を招いているもの、それは、リーダーシップです。政治家を見ても、東芝の社長を見ても、あるべきリーダーシップを持った経営者やビジネスマン、政治家が非常に少なくなっていると感じます。すなわち、真のリーダーシップを身につけているリーダーがいない。」

どうしてこのような状態になってしまったのでしょうか。彼は、戦後の学校教育にその原因があると指摘していますが、私も同感です。アメリカ占領政策の一環で行った教育改革の影響が出ているように思います。戦後の教育改革では、戦前の「修身」や「道徳」教育を否定した結果、リーダーシップや生き方の教育までもなくなってしまったのです。その結果、1990年代から戦前派から戦後派へと経営者層の世代交代が始まり、日本の経済や政治が停滞してしまっているのではないでしょうか。失われた30年というのは、リーダーシップの欠如がもたらした結果ではないかと思います。

それでは、どうしたら良いのでしょうか。私たちは、子供たちが胸を張って日本に生まれてよかった、と思える素晴らしい社会を築かなければなりません。子供たちが、自信と誇りをもって活躍する社会を創るためには、私たち自身が、リーダーとして重要な資質を身につけ、それを若い世代に伝えていかなければなりません。その資質とは、正しい価値観に基づいて正しい決断をする「決断力」と、それを実行する「行動力」です。正しい価値観を身につけるためには、正しい歴史(特に近現代史)を学び、論語などの古典に親しむことが必要だと思います。

ロータリアンは、組織のリーダーであり、社会のリーダーですから、率先垂範して「リーダーシップ教育」の一翼を担っていかなければならないと思います。

(参考:小宮一慶著「リーダー力」養成講座)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第35回 通算第2910回例会 2019年3月13日

2014年10月、RI理事会は、3月を「水と衛生月間」と定めました。以降、3月は、「水と衛生月間」とされています。国連においても、1992 年(平成4年)12 月の国連総会本会議において、1993 年(平成5年)から毎年3月 22 日を「世界水の日」とすることが決議されました。この日は、水資源の開発・保全やアジェンダ 21 の勧告の実施に関して普及啓発を行う日とされ、この日にあわせて水の貴重さ、大切さについて世界中の人々と一緒に見つめ直すことを目的に、世界各国でイベントが開催されています。そこで、会長所感は、「水」に関する話題としました。

21世紀の国際社会において、水問題は最も重要な課題の一つとなっています。世界の中には、水不足や水質汚染、洪水被害の増大など、水に関して深刻な状況におかれている人々が少なくありません。世界保健機構(WHO)と国連児童基金(UNICEF)によると、2000年現在、世界の人口の約4 割に相当する24億人が、適切な衛生施設を利用できない状態にあり、世界人口の約 2割に相当する11億人が安全な飲み水が利用できない状態におかれているということです。

最近、エス・ディー・ジーズという言葉をよく耳にします。これは、SDGsと表記し、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の目標が採択されましたが、このうち6番目に「すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」という項目があります。日本では当たり前のように水道水を飲みますが、多くの国々では水道水を飲めない状況にあります。安全な水の確保は、発展途上国にとって死活問題なのです。

ロータリーでも、発展途上国において、井戸や雨水貯水システムの設置、水設備管理の研修、疾病予防のための水・設備の提供など、水関連の多くのプロジェクトを実施しています。単に井戸を掘るだけのプロジェクトではありません。安全な水と衛生設備を提供した上で、衛生や伝染病予防に関する教育も行うことで、地域全体の生活を改善しているのです。

私たちは、60周年記念事業で戸部小学校に井戸を寄贈します。この井戸を通して、私たちの生活に欠かせない水の大切さや森林の保全、世界の「水と衛生」に関することなど、様々なことを学んでほしいと思います。

参考:国土交通省 平成26年版「日本の水資源」

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第34回 通算第2909回例会 2019年3月6日

横浜西RCでは、60周年記念事業として、現在、横浜市が整備を進めているハンマーヘッドパークに桜の木を寄贈することとしています。ハンマーヘッドパークの名前は、横浜港の貿易量の増大に対応するため明治から大正期に建設された新港ふ頭に、1914(大正3)年に英国から導入した「ハンマーヘッドクレーン」に由来します。クレーンは50トン級で高さ約30メートルあります。横浜港の新港ふ頭に国内初の港湾荷役専用クレーンとして設置され、100年以上にわたって横浜港の発展を見守ってきました。

このハンマーヘッドクレーンは、日本に3基しか現存せず、世界でも10基だけとなっていることから、経済産業省より近代化産業遺産に認定されるとともに、土木学会からも選奨土木遺産に認定されています。

横浜市は、「国際旅客船拠点形成港湾」として、国際クルーズ拠点に指定されるなど、日本を代表するワールドクラスのクルーズポートに向けた取組を進めています。そのため、2019年の春に大黒ふ頭、秋に新港ふ頭で新たな客船ターミナルの供用を開始する予定です。これにより、大さん橋、大黒ふ頭、新港ふ頭、山下ふ頭、本牧ふ頭の5つのふ頭で最大7隻の客船が受入可能となります。みなとみらい21新港地区では、CIQ(税関・出入国審査・検疫)施設とサービス・商業施設からなる「新港地区客船ターミナル」の整備が行われています。ハンマーヘッドパークは、この新港地区客船ターミナルに隣接し、多くの観光客が賑わう公園となる予定です。当クラブは、天の時、地の利に叶い、人の和が整いつつあり、こうしたご縁をいただけたものと思います。

本日の例会では、ハンマーヘッドパークへの植樹にお骨折りをいただいた横浜ロータリークラブの小此木会長に卓話をお願いしています。皆様とのご縁を大切にして、これからも地域社会への貢献を進めてまいりたいと思います。

◆英国製ハンマーヘッドクレーン 

経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。国内では横浜のほか、三菱重工業長崎造船所(長崎市)と佐世保重工業の造船所(長崎県佐世保市)の計3基ある。長崎の2基は現役。現存するのは世界的にも貴重とされる。

参考 横浜市港湾局資料

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第33回 通算第2908回例会 2019年2月27日

横浜西RCでは、60周年記念事業としてハンマーヘッドパークに桜を植樹するとともに、戸部小学校に井戸を寄贈します。先日、卓話の時間を使って実施した「情報フォーラム」において、「なぜ、小学校に井戸を寄贈するのか」という意見がありましたので、そのことについてお話ししたいと思います。

今回の井戸の寄贈を通して、私たちが、子供たちに伝えたいことは、「水の大切さ」です。今では、当たり前のように、蛇口をひねると水が出ます。この水は、どこから来るのでしょうか。子供たちに、「日本には、なぜ、きれいな水が豊富にあるの?」、「なぜ、蛇口をひねるときれいな水が出るの?」、「横浜の水は、どこから来るの?」と質問してみましょう。正確に答えられる子供たちは、何人いるでしょうか。

日本の水道は、2015年現在、97.9%の普及率となっており、世界最高水準であるとともに、世界一綺麗な水といわれています。なぜでしょうか。その直接の理由は、日本の水質基準がとても厳しいからにほかなりません。日本の水道水の水質基準は、1957年に施行された水道法によって定められていますが、この基準がとりわけ高い水準になっているのです。加えて、日本は、海に囲まれた島国であり、山地が国土の4分の3を占めるなど、山が多いおかげで降水量が豊富にあるのです。しかし、雨が多いだけでは、きれいな水は生まれません。コンクリートで固められた都会では、降った雨のほとんど全部が下水道を伝わって川から海に流れ出ます。大雨は、時には、大きな被害をもたらすことにつながります。

大事なことは、「森林がきれいな水をつくる」という自然の力が機能していることです。森林に降った雨は、ゆっくりと森の土の中にしみこんで、地下水に貯えられます。そして、少しずつ川に流れていきます。大雨が降ってもすぐに川があふれずに、日照りが続いても川の水がすぐになくならないのは、森林の持つ保水力のおかげです。また、雨水は、森林にしみこむ間に、自然の力でろ過されると同時に、自然のミネラルが溶けこんで、きれいなおいしい水になるのです。

横浜の水は、丹沢湖(30.9%)、宮ケ瀬湖(25.6%)、相模湖(20.1%)、津久井湖(14.6%)、道志川(8.8%)から来ています。日照りが続いても、横浜市で給水制限をしないで済むのは、神奈川県にある4つの人造湖が「水がめ」となっているからにほかなりません。

井戸から学ぶことは、「水の大切さ」、「先人の知恵」、「昔の生活様式」、「自然の生態系」などいっぱいあります。日本には、水資源をはじめとして世界に誇るべき素晴らしい文化や伝統があります。こうした日本の素晴らしさを子供たちに伝えていくことが、日本の将来にとって大切なことだと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第32回 通算第2907回例会 2019年2月20日

ロータリーは、1905年設立当初、アメリカ資本主義の勃興期の退廃するシカゴの街で、会員間の友情を深める親睦と公正な取引をベースとした互助会の組織としてスタートし、その後、地域社会の奉仕活動へと発展拡大してきた歴史があります。

1905(明治38)当時の日本は、日露戦争の真っただ中であり、5月には日本海海戦が行われ、日本が大勝利を収め、国全体が先勝ムードに浸っていた時代です。「坂の上の雲」の作者である司馬遼太郎は、日露戦争について、「追いつめられた者が、生きる力のぎりぎりのものを振り絞ろうとした防衛戦であったことはまぎれもない」と述べています。

そして、1914(大正3)年には、第一次世界大戦が勃発し、1939(昭和14)年には、第二次世界大戦がはじまります。この二つの大戦を経て、ロータリーは、国際平和活動に深く関わることになります。特筆すべき点は、国際連合とユネスコの設立に、ロータリーとロータリアンが深く関与したことです。

このことについては、「奉仕の一世紀」に、「1945年に国際連合憲章採決のため開催されたサンフランシスコ会議に、ロータリーはオブザーバー機関コンサルタントとして招聘された。又23名のロータリアン・オブザーバーが参加し、議事日程の作成、通訳、決議の文言についての助言、各国代表間の争いの解決等、国際連合創立に重要な役割を果たした。」と記載があります。

また、「国連教育科学文化機関(UNESCO)の設立にも同様に貢献している。第二次世界大戦最中のロンドンにヨーロッパ大陸から集まっていたロータリアンが、平和が訪れたときの世界を計画する会議を開催し、そこで、文化、教育、科学の分野での意見交換のためのフォーラムを開催した。そこでのビジョンは非常に説得力があったため、政府関係者の賛同を得て、これが戦後にユネスコ(UNESCO)に発展した。ユネスコ創設は、ロータリーとロータリアンが平和を渇望する世界に影響を与えることができることを証明した。」との記載があります。

このように、ロータリーは、20世紀における大きな戦争の反省から、「ロータリーの奉仕の理想に結ばれた、あらゆる国の実業家と専門職者の親交によって、国際平和と親善の推進に貢献する。」というロータリアンの平和運動が始まったのです。

(参考:ロータリー情報ハンドブック、奉仕の一世紀)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第31回 通算第2906回例会 2019年2月13日

1905 年 2 月 23 日の夜、ポール・ハリスたちはロータリーとして始めての集会を行いました。シカゴで弁護士として働いていたポール・ハリスが、シカゴロータリークラブを設立したのは、1905年2月23日でした。以来、2月23日は、ロータリー創立記念日として、特別の意味を持つようになりました。

シカゴの人口は、1900年に170万人に達し、ニューヨークに次ぐアメリカ第2の大都市になっていました。1905年は、シカゴが急成長を遂げていた時期であり、高層ビルやモータリゼーションが一気に加速した時代です。肥大する経済発展とは裏腹に新たな社会問題も生まれ、裕層によって生み出された文化都市の側面とマフィアやギャングが暗躍した側面の2つを持ち合わせていました。当時の商慣行も乱れていたことは想像に難くありません。

その後、1910年にアーサー F.シェルドンが、「最も多く奉仕するもの、最も多く報いられる」という言葉をもって、ロータリー活動の理念となる考え方を示しました。1917年には、アーチ・クランフがアトランタ国際大会で、「世界中で善いことをしよう」と述べ、この提案がロータリー財団の設立につながりました。また、1917年には、元ロータリアンのメルビン・ジョーンズがロータリーを脱会してライオンズクラブを設立しました。こうした背景には、当時の社会情勢が色濃く反映されていると思われます。ロータリーは、時代の流れとともにクラブ運営や奉仕のあり方を変え、別の団体を設立することにも寛容であったのです。

ここで、よく話題にのぼるロータリークラブとライオンズクラブの違いをみておきましょう。ロータリークラブは、一人ひとりの職業を通じて社会に奉仕するという職業奉仕を重点に、I Serve(私は奉仕する)を理念とした団体で、これに対して、ライオンズクラブは、社会奉仕を重点に、We Serve(我々は奉仕する)を理念とした団体です。ライオンズクラブが奉仕活動を行う時には、クラブ全体でまとまって一つの事業に寄付金を拠出します。ロータリークラブは、全員がまとまって行う奉仕活動も沢山ありますが、基本的には「会員一人ひとりが奉仕活動の単位」となっています。

私は、奉仕の理念の違いはありますが、より良い地域社会を創るために、様々な奉仕活動を実践する姿勢は同じであると思います。最近では、様々なNPO等が奉仕活動を実施していることから、今後、ロータリーの「奉仕のあり方」を考えるとき、行政機関や奉仕団体との連携と協力が重要になると思っています。

(参考:ロータリー百科事典)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第30回 通算第2905回例会 2019年2月6日

2月は、平和と紛争予防月間です。そして、2月23日は、ロータリー創立記念日であり、世界理解と平和について考えるよう強調されています。そこで、今回は、アフリカ開発会議を取り上げます。

今年は、横浜で8月28日から30日にかけて第7回アフリカ開発会議が開催されます。この会議は、アフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画、世界銀行及びアフリカ連合委員会と共同で開催しています。

これまでに、アフリカ各国の経済成長の加速化、貧困の撲滅と世界経済への統合、平和の定着、持続可能な開発のための環境とエネルギーに関する国際協力などが話し合われています。アフリカには54か国があり、人口は12億人に上ります。

2050年には24億人の人口を抱える地域となり、石油や貴金属などの資源が豊富にあることなどから、我が国では民間投資が積極的に行われています。一方、貧富の格差や政情不安などにより、様々な支援が必要となっています。アフリカのロータリアンは、アメリカやヨーロッパよりも平均年齢が若く、クラブは活気に満ちていて、ロータリアンになることは名誉で重要なことだと考えられています。

このアフリカの大地で農業を支える日本人エキスパートがいます。その方は、児玉広志さんで、世界で活躍する日本人として紹介されています。大学卒業後、農林水産省に入省し、日本国内の農村開発や農業普及、食品分野の技術開発支援、花のバリューチェーンの分析および改善などに取り組んできました。その後、FAO(国際連合食糧農業機関)で東南アジアと南アジアの国々を支援するプロジェクトを経験し、現在、JICA(独立行政法人国際協力機構)の専門家として、セネガルとギニアの両国で農業支援を行っています。

多くのアフリカ諸国にとって、農業の発展は国の発展に直結します。しかし、現地では、農業に関して高度な知識を持つ機関や人材に乏しいという課題を抱えているのが現状です。こうしたなか、日本の農業に関するノウハウをアフリカに提供し、優れた農業技術の移転と人材育成を進める支援を行っているのです。

日本では、こうしたニュースはほとんど流れません。アフリカ開発会議が横浜で開催される機会をとおして、アフリカや世界の動きについて考えてみるのも良いのではないでしょうか。

参考:世界で活躍する日本人 from “We Are Tomodachi” | 首相官邸HP

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第29回 通算第2904回例会 2019年1月30日

平成31年1月27日に、横浜清風高等学校において第51回インターアクト年次大会が開催されました。当日は、17校の生徒(インターアクター)約200名が一堂に会して、海外研修の報告、障害者スポーツ写真家の清水一二氏による記念講演、パラリンピック正式競技種目となっている「ボッチャ」の体験などを通して交流が図られました。

横浜清風高等学校IACは、横浜保土谷RCが平成13年に提唱したクラブで、顧問教諭が3名、生徒が25名と比較的大きなクラブです。顧問教諭の指導のもと、活発に活動している様子がうかがわれました。開会の点鐘、挨拶並びに海外研修報告をされた会長代行の藤田君(高校3年生)は、とても立派な挨拶と海外研修報告をされました。若者は、いろいろと有意義な経験を積むことで立派に成長することを実感しました。

国際ロータリー第2590地区では、19校にインターアクトクラブが設立されており、提唱クラブの支援を受けながら奉仕活動を実践しています。今期、横浜西RCから地区インターアクト委員長として栗原会員、委員として齊藤会員が就任しています。地区青少年奉仕委員会の中でもインターアクト委員会は、サマー・ミーティングや海外研修、青少年交歓会や年次大会など、行事が多く委員の負担も大きいのですが、それだけやりがいもあるのではないでしょうか。

インターアクトクラブは、地域でのボランティア活動や海外のインターアクターとの交流を通じて、ボランティア精神と国際感覚を身につけるための実践をしています。インターアクターたちは、友達と楽しく奉仕をすることにより、ロータリーの「超我の奉仕」を学び、行動力を身につけていくのです。

現在、世界の159か国にインターアクトクラブがあり、クラブの総数は、20,372となっています。そこで、468,556人のインターアクターが活動しています。横浜西RCが提唱している横浜富士見丘学園IACは、富田先生を顧問教諭として、高校1年生を主体としたクラブとなっており、タイから青少年交歓留学生として来日しているディディーさんも一緒に活動しています。

いつの時代も、未来を創っていくのは若者です。私たちは、ロータリーの「超我の奉仕」の実践を通して、世界で活躍できる若者を育成していくことが大切ではないでしょうか。

参考 My ROTARY

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第28回 通算第2903回例会 2019年1月23日

2019年1月16日、横浜西RCでは、第2回目のクラブ協議会を開催いたしました。このクラブ協議会は、例年、3回程度開催しており、第1回目は年間計画の発表、第2回目は上半期の活動状況の報告、第3回目は1年間の活動実績を発表する機会となっています。

クラブ協議会は、クラブの組織運営及び奉仕活動について協議するために、役員、理事、委員会委員長を含むクラブ会員全員の会合として位置づけられています。すべての会員は、協議会に出席することが強く奨励されています。横浜西RCの活動を把握する意味で大変役立ちますので、全会員の皆様に出席していただくことをお願いいたします。

さて、その協議会で「RLI」について質問がありました。そこで、RLIについて少しふれておきたいと思います。RLIとは、Rotary Leadership Instituteの略です。日本語では、「ロータリー・リーダーシップ研究会」と呼んでいます。

RLI は 1992 年にアメリカのニュージャージー州において、元 RI 理事のデビット・リンネット氏の発案で始められた研修です。リーダー養成に大きな効果を発揮したことから、2002 年にRI 理事会が推奨することを決議した経緯から、日本においても、リーダー養成プログラムの一環として始まりました。

RLIの目的は、ロータリアンとしての知識を深め、将来のロータリークラブの指導者を養成することです。第2590地区が開催するRLIは、合計3日間の研修コースになっています。パートⅠ、パートⅡ、パートⅢの部門があり、参加者はどのコースでも参加できるようになっています。合計3つのコースをすべて終了した時に、受講者には終了証書が受与されます。

RLIの研修手法は、講師の話を一方的に聞くことではなく、ファシリテーターと参加者がディスカッションしながら、議論する能力や前向きなパワーを引き出すことに主眼を置いています。企業研修においても、少人数によるグループディスカッションを取り入れた研修手法が盛んですが、それとよく似ている研修スタイルです。「人の意見を聴くこと」と「自らの考えを発表すること」を繰り返しながら、リーダーとしての資質を身につける手法です。

横浜西RCでは、1月30日、2月13日、3月14日の例会開催前の1時間、研修委員会と会員増強員会が合同でRLIの手法を取り入れた「ロータリー研修会」を開催する運びとなっています。この研修にも、多くの会員の皆様の参加をお願いいたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第27回 通算第2902回例会 2019年1月16日

2014年10月から、1月が職業奉仕月間と定められました。そこで、今回は、職業奉仕についての所感を述べます。ロータリーの目的は、「有益な事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある」と定められています。そのために、ロータリアンは、職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにしているのです。このように、仕事を通して社会に貢献することをロータリーでは、職業奉仕と呼んでいます。

ロータリアンは、仕事以外にも地域社会の課題を解決するために、また、世界平和のために、様々な活動をしています。それが、社会奉仕であり、国際奉仕であり、青少年奉仕になります。ロータリー財団や米山記念奨学会への寄付も、奉仕の一環としてとらえています。

2001年に私が横浜西RC入会した時に、初めて触れた職業奉仕の考え方は、「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる(They Profit Most Who Serve Best)」という言葉でした。この考え方は、ビジネスをするうえでのゴールデンルールといえます。本来の意味は、「お客様への価値を最大にする者が、大きな利益を生む」ということだと思いますが、日本では、「目先の利益を追うのではなく、良い仕事をして社会に貢献することが結果として利益につながる」と解釈しています。日本という国は、とても素晴らしい文化や伝統を持っており、ロータリーも日本に入ってきて独自の進化を遂げているように思います。

我が国では、ロータリーが誕生する70年以上も前から、二宮尊徳が、「経済と道徳の融和を訴え、私利私欲に走るのではなく社会に貢献すれば、いずれ自らに還元される」と説いています。1916年には渋沢栄一が「論語と算盤」を著し、経済活動の基本に道徳があり、国全体を豊かにする為に、富は全体で共有するものとして社会に還元することの重要性を説いていたのです。このように歴史を紐解いてくると、職業奉仕の根幹をなす考え方は、東洋、西洋を問わず、「利益の基本は道徳である」ということがわかります。

今後、時代の変革の中でロータリーも変わっていくと思いますが、「超我の奉仕(Service Above Self)」の基本理念は変わらずに残ると思います。そして、地域社会を豊かにする社会奉仕の重要性が増してくるのではないでしょうか。

(参考:My Rotary、ロータリー百科事典)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第26回 通算第2901回例会 2019年1月9日

明けましておめでとうございます。今年は、晴天で暖かいお正月でした。皆さんも、健やかに新春を迎えられたことと思います。

私は、1900年以上の歴史がある北口本宮富士浅間神社に初詣をし、その足で富士山の絶景ポイントである三国峠に向かいました。透き通る青空と素晴らしい富士山の眺望に感動しました。もう一つ、うれしい出来事は、箱根駅伝で東海大学が46回目の挑戦で、大会新記録を樹立し初優勝を飾ったことです。

力のある選手が多いので、2020年の東京オリンピックでも活躍してほしいと願っております。

さて、今年は、天皇陛下が4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に即位されることになっております。即位と同時に改元が行われ、「平成」という時代が終わり、新しい時代が始まります。そういう意味では、日本にとって節目の年になります。新しい時代を切り開くために、様々なことが起きると思いますし、私たちも明るい未来を創るために、貢献しなければならないと思います。

横浜西RCも、今年、60周年を迎えます。60周年の節目の年を迎えるにあたり、魅力あるクラブとするために様々な取り組みを進めてまいります。

60周年記念事業としては、今後、海外からの旅行客を受け入れるターミナルとなる新港埠頭のハンマーヘッドパーク(横浜市が整備中)に桜の木を植樹すること、創立140周年を迎える横浜市立戸部小学校に防災と教育の観点から井戸を寄贈することがあります。こうした奉仕プロジェクトを進めるなかで、今年度の地区方針である「それぞれが輝くロータリー」の実践として、「同好会」の設置や「友好クラブ」の締結など、会員の親睦と奉仕の機会につながる取り組みも進めてまいる所存です。また、6月12日には、姉妹クラブである台湾の「花蓮RC」、タイの「トランRC」の皆さん、地区ロータリー関係者をお招きして、「60周年記念式典」及び「祝賀会」を開催する予定です。

今年は、開港160周年の節目の年でもあります。時代の転換を迎えるこの時期に、クラブテーマである「未来を拓く」を実践し、私達の、私達による、私達のための「戦略計画」を策定したいと考えております。

ロータリアンと家族のために、そして、未来の子供たちのために、横浜西RCがいつまでも輝き続けるための礎を築き、一歩前進してまいりたいと思います。是非、会員の皆さんのご理解とご協力、ご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第25回 通算第2900回例会 2018年12月26日

本日は、横浜西RCが創設されて、通算2,900回の例会になります。毎週、欠かさずに例会を開催すると、1年間に49回の例会を開催することになります。50年で2,450回となります。こうした日々の積み重ねが2,900回となったのですから、歴史の重みを感じます。毎週の例会一つとってみても、多くの会員の皆様の奉仕によって成り立っています。例会運営に携わっている会員の皆様に心より感謝申し上げます。

この一年を振り返ると、台風や地震による自然災害の多い年であったように思います。暗いニュースが多い中で、スポーツの分野では、平昌オリンピックで13個、パラリンピックで10個、併せて23個のメダルを獲得しました。羽生選手をはじめとして、スピードスケートやカーリングの熱い戦いに深い感動を覚えました。

私が会長に就任してから上半期の活動を振り返ると、まず、印象に残ったものは、横浜市立中学校の英語スピーチコンテストでの挨拶です。原稿を何度も読み返し練習しました。参考にしたのは、河野太郎外務大臣のスピーチでした。この行事については、吉備幹事と長谷川(章)青少年奉仕委員長に、大変お世話になりました。

次に印象深いのは、陣屋での移動例会と泉橋酒造の職場見学、並びに懇親会でした。この行事については、長谷川(幸)職業奉仕委員長をはじめとして、福地会員や三田会員など、多くの皆様にお世話になりました。

個人的には、気仙沼南RCの創立50周年記念式典への出席、神戸RCとの友好を深める訪問、横浜富士見丘学園IACでの卓話などが印象深く残っています。これも、東日本復興支援植樹のつながりや、湯川ガバナーのご縁をきっかけにしたものにほかなりません。こうして、横浜西RCの活動を振り返ると、多くの会員の皆様に支えられていることを改めて感じます。この場を借りてすべての会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

今年は、災いが多くて大変だ、暗い世相だ、という印象もありますが、「災い転じて福となす」という言葉があるように、私たちは、こうした災いを福に転ずることを考え、実践していかなければならないと思います。

「明るく、楽しく、前向きに」これが、私のモットーです。どんな時も、「何とかなる」「きっとうまくいく」という信念で事にあたることが肝要であると思います。来年が明るい素晴らしい年になりますように、会員及びご家族の皆様のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第24回 通算第2899回例会 2018年12月19日

横浜西RCは、国際ロータリー第2590地区に属しており、この地区は、横浜市と川崎市の56クラブにより構成されています。約2,000名の会員を擁し、各クラブが主体となって、ロータリアン同士の親睦を深めると共に、奉仕活動を通して地域社会に貢献しています。

今期、横浜西RCからも第2590地区委員会に所属し、活動している会員がおりますのでご紹介します。まず、地区諮問委員会委員に金杉会員と湯川会員、地区戦略計画委員会委員に湯川会員、同アドバイザーに金杉会員、地区戦略計画推進委員会副委員長に倉知会員、地区国際奉仕委員会委員長に船木会員、同委員に今村会員、地区インターアクト委員会委員長に栗原会員、同委員に齋藤会員、地区RYLA委員会委員長に安藤会員、同副委員長に澁谷会員、地区社会奉仕委員会副委員長に西村会員、地区広報・公共イメージ向上委員会副委員長に片山会員、地区拡大・増強委員会委員に谷川会員と野村会員、地区クラブ奉仕委員会委員に長谷川(幸)会員、地区米山選考委員会委員に李会員、地区奨学金・学友・VTT委員会委員に丸山会員、そして第7グループガバナー補佐に髙野会員が就任しています。

現在、横浜西RCには91名(うち女性14名)の会員がおりますが、そのうち17名の会員が地区で活動しています。こうした地区での活動は、新しい友人との出会や奉仕活動を実践する機会として有効だと思います。

私自身も、2010‐11年度から2年間、地区RYLA委員会副委員長を仰せつかり、地区での活動を経験しました。その時の経験はいまだに忘れられません。それは、2011年3月11日に東日本大震災が起きたからです。これは何かしなければならない。「インスピレーション」を感じました。この大震災により被災した地域を支援するとともに若者の学びを深める機会を作ろう。そのために、若者に被災地を体験してもらい、一緒に復興支援プロジェクトを考えよう。地区RYLA委員会で大いに議論しました。その熱い議論の末に2泊3日のRYLAプログラムが完成しました。

実施に当たっては、いろいろな困難が予測されましたが、「今、やらなければならない」という信念のもと、受講生にも覚悟をもって参加していただきました。そして、2011年10月21日(金)から23日(日)にかけて、被災地でのボランティア体験、復興支援プロジェクトの討議、プロジェクトの発表会、街頭募金などを中心とした2泊3日の第28回RYLAを実施しました。

ほとんど寝る時間もなく、疲労困憊でしたが、参加したロータリアンと受講生が一体となって作り上げたRYLAでした。こうした経験ができるのもロータリーならではの魅力です。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第23回 通算第2898回例会 2018年12月12日

12月7日に神戸西ロータリークラブを訪問してきました。神戸西RCは、1955年9月に創立され、今年63年歴史を刻んでいる老舗のクラブです。会員数が50名、毎週金曜日にホテルオークラ神戸で例会を開催しています。横浜西RCは、1959年6月の創立ですので、神戸西RCが4年先輩ということになります。

今回の訪問は、神戸西RCと横浜西RCの友好を深める機会を創出するとともに、クラブ同士、あるいは会員同士の相互理解と交流を深め、「友好クラブ」となるための話し合いが目的です。

神戸西RCとの交流のきっかけは、昨年、当クラブの湯川PGと神戸西RCの瀧川PGが、同期ガバナーとして友好を深め、ご縁をいただいたのがきっかけです。その後、神戸西RCから友好クラブになりたいとの意向を踏まえ、今回の訪問となりました。例会前の懇談会では、神戸西RCから瀧川PG、笹倉会長、近田副会長、尼崎幹事及び大沢SAAが出席し、横浜西RCから私と吉備幹事が出席し、忌憚のない話し合いを行いました。お互いの相互理解を醸成するために、ゆっくりと時間をかけて進めていきたいということ、友好クラブとなることにより、クラブの過大な負担となることは、お互いに避け、会員の交流を中心として、クラブの魅力づくりに役立てたいという方針について合意いたしました。

神戸西RCと横浜西RCとは、ほぼ同じ時期に創立され、「港町」と「西」つながりで、クラブの気風も、当クラブと似ているものを感じました。3月には、神戸西RCの笹倉会長をはじめ会員の皆様が、当クラブを訪問したいと語っておられました。こうしたお互いの訪問を通じて好意と友情を深めることができれば、当クラブの活性化にもつながるものと考えております。

さらに、高崎RCからも、横浜西RCと「友好クラブ」になりたいとの意向を受けております。高崎RCは、1954年3月創立され、当クラブよりも5年先輩になります。高崎RCは、会員増強が功を奏して、現在、会員数135名を擁する群馬県内で最大規模のクラブとなっています。高崎RCの田中PGも、湯川PGと同期ガバナーでご縁をいただいたことがきっかけです。

このように、前年度、湯川PGが提唱された「ともに語ろうロータリー 友達になろう」という地区テーマは、全国のロータリークラブに友情の輪を広げ、昨年蒔いた種が、今年、花開こうとしているように感じました。こうしたご縁を大切にして、会員の皆様とともに相互理解を深め、お互いのクラブの活性化に向けて「友好クラブ」の絆を結んでいきたいと思っております。ご縁を導いてくださった湯川PGに改めて感謝いたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第22回 通算第2897回例会 2018年12月5日

11月29日に、横浜富士見丘学園インターアクトクラブの例会において、義援金の受領とともに卓話をしてきました。義援金については、横浜富士見丘学園インターアクター達が、北海道胆振東部地震による被災者支援のために、二俣川駅前で街頭募金をおこない集めたものです。この義援金については、横浜西RCから現地のロータリークラブに送金する予定です。

今年は、全国で地震や台風による災害が発生し、大変な1年となりましたが、全国から義援金やボランティアが集まり、日本という国は、奉仕の精神を持っている人達が多くいる、素晴らしい国であることを再認識いたしました。

横浜富士見丘学園IACでの卓話については、横浜西RCの歴史と奉仕活動の概要、特に、2018-19年度は、60周年の節目の年に当たるので、60周年記念事業の概要とともに2019年6月12日に60記念式典及び祝賀会を開催する予定であることを話しました。

さらに、私が尊敬する5人の素晴らしい日本人を紹介してまいりました。はじめに、二宮尊徳(1787年~1856年)です。少年期に父母を失い、災害で没落した家を独力で再興し、この体験をもとに天の時、地の利、人の和に報いる報徳思想を考え出し、後世の日本人に多くの良い影響を与えたことを紹介しました。

二人目は、吉田松陰(1830年~1859年)です。「松下村塾」で、来るべき日本の未来を語り、明治維新で重要な働きをする多くの若者に影響を与えたこと、「夢なき者に成功なし」の言葉を紹介しました。

三人目は、渋沢栄一(1840年~1931年)です。第一国立銀行をはじめとして多種多様な企業の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」といわれた人物であること、さらに、彼が著した「論語と算盤」を紹介しました。

四人目は、新渡戸稲造(1862~1933)です。日本人の精神を広く紹介した「武士道」を執筆したことで有名ですが、原著は、「The Soul of Japan」という英文で書かれた書物であること、また、当時の米国大統領セオドア・ルーズベルトが、『武士道』を読み感激し、知人や友人、家族に配ったことなどの逸話を紹介しました。

五人目は、松下 幸之助(1894年~1989年)です。大成功を収めた経営者の一人ですが、晩年、茅ケ崎市に「松下政経塾」を設立し、日本のリーダーを養成していること、松下政経塾で毎日唱和している「五誓」を紹介しました。

最後に、京都の龍安寺にある蹲(つくばい)を紹介し、そこに刻まれている「我唯足知」という言葉とその意味を解説しました。学んで考えることが重要であること、失敗を恐れない行動力、失敗から学ぶ姿勢が大切であることを話してきました。IACの皆さんの今後の活躍を期待しています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第21回 通算第2896回例会 2018年11月28日

徳島県にある大塚製薬の能力開発研究所を訪問する機会を得ました。この研究所には、3つのモニュメントがあります。それぞれのモニュメントが、会社の企業理念を表しているということで、興味深いお話をうかがいました。

その一つが、トマトホールです。最初にこのホールに入って天井を見上げると、わずか数本のトマトの木から数千個の真っ赤なトマトが実っている光景が目に入ってきます。ホール全体を覆いつくしてしまいそうなトマト。数千個はあるでしょうか。これらは、4本のトマトの木に実っているのです。実際に近くで見たのですが、トマトの木というよりは、金網に枝を巻きつかせているブドウの木のような印象を受けました。しかし、このトマトは特別な品種ではなく、従来種をただ水耕栽培して育てたものに過ぎないというのでびっくりです。

トマトは通常、土に植えられて育ちます。そして太陽の光を浴びて真っ赤に熟したトマトを50個程度実らせるのです。この普通のトマトの木が、土ではなく、水の中で育てられると、その100倍のトマトを実らせるというから不思議です。

まさに、独創的な製品をつくるためには、日頃の常識を覆す必要があるのでしょう。「日々慣れ親しんだものから自らを解放し育て方を工夫すれば、まだまだ成長する可能性がある」―これが、大塚製薬が作るトマトのメッセージなのです。

私は、この話を聴いて、そして実際にトマトホールに立って、人間の能力は無限大であるという確信を持ちました。この確信がどこからきているのかは、わかりませんが、もっと自由に、もっと高い目標をもてば、無限の可能性があることを、このトマトホールは示唆してくれたのです。

次に案内されたところには、大きな杉の木がありました。下に大きな曲がった杉、その上にまっすぐな杉、一見不安定ですが、みごとなバランスで立っています。ここでは、「杉はまっすぐなもの」という既成概念が当てはまりません。この杉のモニュメントは、私たちの既成概念や先入観を打ち砕いてしまいます。

最後に、石が池の上に浮いている光景を見ました。石が“噴水の上”に浮かんでいます。既成概念では、「石は池に沈むもの」ととらえがちです。噴水の上に石があり、池の上に石が浮いている光景は、日常の生活ではあり得ません。不思議な光景です。

企業理念をこうしたモニュメントで表現しているのは、とても素晴らしいと感じました。「クリエイティブな発想が大事」とは言いますが、具体的に目に見える“もの”があると、その理念もわかりやすくなります。私たちは、加齢とともに能力が衰えていくと思っていますが、人間の能力は無限大であり、考え方次第であるということを学びました。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第20回 通算第2895回例会 2018年11月21日

11月9日(金)及び10日(土)の両日にわたって、パシフィコ横浜にて国際ロータリー第2590地区大会が開催されました。横浜西RCからは、2日間で51名の会員の皆様にご参加をいただきました。感謝申し上げます。

2日目の講演で千玄室大宗匠がご自身の戦争体験やロータリーについて話をされました。その内容が感動的だったのでご紹介します。

千玄室さんは、大正12年4月19日のお生まれですので、今年95歳になります。当日の講演では、背筋がピンと伸び、言葉もはっきりとして、凛とした日本人を彷彿させる空気が流れていました。ご自身も京都南ロータリークラブや京都ロータリークラブに所属し、64年の長きにわたり活動してきた経験から、若い頃のお話や現在のロータリーについて感じていることをお話いただきました。

まず、ご自身の戦争体験が衝撃的でした。

大学2年の時、学徒出陣で1943年10月に海軍に入隊し航空隊の操縦訓練を受け、1945年4月に特攻隊となるよう命令が下ります。終戦になるまでの2年間の経験が忘れられないと話されました。「我々は毅然として陸・海軍の軍人として戦ってきたのです。日本のために。母のために。父のために。家族のために。

戦は嫌ですよ、戦争は嫌だけど、我々は犠牲にならなければならなかった。そういう意味で我々は闘い、多くの犠牲になった人たちがいて、今の日本があるのです。もっとそういうことを認識してもらって、前向きの姿勢で、政治も経済も文化も堂々とプライドを持ってほしいです。」

講演のなかで、印象に残ったのは、「私たちは汚れているから汚れを落とさなければならない、そのためにロータリーで学ぶことが大切である」という言葉です。「ロータリーで汚れを落とす」という言葉の意味は、とても深いものがあると思いました。

ロータリーの原点は、「超我の奉仕」ですが、実社会に生きていると、なかなか捨てられない我欲があります。我欲を捨てて奉仕をすることはなかなか難しいことです。ですから、ロータリーで学ぶことが大切であり、奉仕によって自らの汚れを落とし、清めることが大切なのかもしれません。

最後に、「今こそ、ロータリアンの品格を磨くことが大切である」と言われたことも印象的でした。

95歳になる大先輩のロータリアンから、毎朝4時に起床すること、健康のためにお茶を良く飲んでいること、日々の規則正しい生活がご自身の健康を支えていることなど、時に笑いを誘いながらロータリアンの「心のあり方」を話されました。学ぶところが多くあり、千玄室大宗匠を目標にして品格のあるロータリアンになろうとの思いを新たにいたしました。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第19回 通算第2894回例会 2018年11月14日

11月は「ロータリー財団月間」ですので、ロータリー財団にちなんだ話題を取り上げます。このたび、ロータリー財団から私たちのクラブに対して、バナー表彰と感謝状が贈られましたので、その内容をご紹介します。

〇「Every Rotarian , Every Year」クラブ賞

この賞は、会員全員が、年次基金へ少なくとも25ドルの寄付をして、一人当たりの年次基金への平均寄付額が100ドルに達しているクラブに送られます。

〇100%ロータリー財団寄付クラブ賞

会員全員が、年次基金、ポリオ・プラス基金、恒久基金、財団が承認した補助金のいずれかに、少なくとも25ドル以上の寄付をして、一人当たりの平均寄付額が100ドル以上に達しているクラブに贈られます。

〇End Polio Now 「歴史をつくるカウントダウン」キャンペーンの感謝状

ロータリーのポリオ撲滅活動に少なくとも1,500ドルを寄付したクラブに贈られます。

ロータリー財団は、1917年、当時のロータリー会長アーチ・クランフが、「世界でよいことをするための」基金の設置を提案したのが始まりです。ロータリー財団の使命は、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。

そのために、「平和と紛争予防/紛争解決」、「疾病予防と治療」、「水と衛生、母子の健康」、「基本的教育と識字率向上」、「経済と地域社会の発展」の6つの重点分野が定められ、ロータリー平和センター、地区補助金、グローバル補助金等のプログラムにより、様々な奉仕プロジェクトが実施されています。

ポリオ・プラス・プログラムは、RIの特別プログラムであり、世界からポリオ(骨髄性小児麻痺)を撲滅するというロータリーの大規模な活動です。ロータリーとパートナー団体が1985年以来取り組んできたポリオ撲滅活動によって、これまでに世界で20億人の子どもたちをポリオの脅威から守ることができました。現在、野生型ポリオウイルスが残っている国は、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンを残すのみです。今後も、撲滅が達成されるまで、積極的な活動が継続されます。

横浜西ロータリークラブでも、ポリオ撲滅に向けた支援の一環として、例会場の受付にてポリオ撲滅のための募金箱を設置しております。会員の皆様のこれまでのご協力に感謝するとともに、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(参考文献:「ロータリー財団」:公益財団法人ロータリー日本財団)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第18回 通算第2893回例会 2018年11月7日

介護保険制度が施行されて18年を迎え、介護の日が制定されて10年目を迎えました。「介護の日」は、厚生労働省が2008(平成20)年に制定したもので、11月11日と決められています。その趣旨は、高齢者や障がい者等に対する介護の理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び家族を支援するとともに、利用者、家族及び介護従事者を取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進することにあります。この「いい日 いい日 介護の日(11月11日)」にちなんで、これからの介護や自分たちの住む地域について、考えてみたいと思います。

少子高齢化の進展により、介護を取り巻く環境は大きく変化しています。介護保険制度がスタートした2000年当時は、介護市場に多くの期待が寄せられ、介護人材の確保も、さほど困難な状況にはありませんでした。18年を経過し、介護サービスを利用する高齢者が増加するなか、介護の現場では人材の確保が困難な状況になっています。また、制度を支える財政負担も年々増加しており、制度の持続可能性の観点からの見直しも必要となっています。

こうした背景の中で、大切なことは、一人ひとりの健康寿命を延ばすことです。そのためにバランスの良い食事をとり、無理のない筋トレなどの運動を心掛け、家に閉じこもることなく「人とのつながり」を大切にして、友人・知人と楽しい時間を過ごすようにすると良いでしょう。オリンピック・パラリンピックの翌年、2021年には「ねんりんピック神奈川大会」が開催されます。こうした大会に参加し、スポーツを通して健康づくりを進めるのも良いと思います。

現在、市町村が進めている「地域包括ケアシステム」は、「自助=自分」「互助=住民の支えあい」「共助=保健・医療・福祉サービス」「公助=生活保護」の考え方に基づいて、地域における社会資源を総動員して包括的なケアが提供できる仕組みを作ろうというものです。互助という考え方は、なじみが薄いように思いますが、私たちの父や母、祖父や祖母は、「おたがいさま」という言葉を合言葉にして、互助の精神で生きてきた歴史があります。

地域を再生するためには、江戸後期、いくつもの荒廃した村を再生していった二宮尊徳の実践哲学が役に立つと思います。それは、「心田開発」と「積小為大」という考え方です。「心田開発」とは、人の荒れた心を耕すことです。「積小為大」とは、小さな努力の積み重ねが大事ということです。誰もが住みやすい「ともに生きる社会」を実現するためには、地域における小さな福祉活動の実践が大事だと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第17回 通算第2892回例会 2018年10月31日

横浜西ロータリークラブでは、職業奉仕の一環として、2018年10月26日に海老名市にある泉橋酒造の酒蔵を職場訪問しました。泉橋酒造は、江戸時代末期1857(安政4)年に創業され、161年の歴史を刻む神奈川県の酒蔵です。敷地内には江戸時代からの土蔵を改装した「酒友館」があり、海老名駅近くには、日本酒と料理を楽しめる「蔵元佳肴 いづみ橋」を運営しています。

泉橋酒造は、「酒造りは米作りから」の信念のもと、全国でも珍しい「栽培醸造蔵」として、海老名市をはじめ近隣地区で酒米栽培から精米・醸造まで一貫して行っています。現在、山田錦をはじめ5つの品種の酒米を育てており、「楽風舞」と呼ばれる品種で泉橋酒造オリジナルの日本酒を世に送り出しています。

日本酒の種類が多様化するに伴って、女性や若い世代にも広く愛飲されるようになってきています。そんな、現代にも生き続ける、日本の文化の一つでもある、日本酒の歴史について調べてみました。

日本酒の歴史は稲作とともに始まった弥生時代と考えられています。日本酒について最も古い書物は10世紀頃の「延喜式」で、その中に「造酒司」というお酒の造り方が書いてあります。この時代は、誰もが日本酒を飲めたわけではなく農耕祭礼や収穫に感謝する祭りの時にお酒を造り、神にそなえた後に飲むだけだったようです。室町時代中期、京都の市内では三百件もの造り酒屋があり、この頃、「三段仕込み」や「火入れ」といった日本酒造りの特徴的な技術が僧坊酒によって完成されたといわれています。

また、造り酒屋には、丸い杉の玉を吊るしている風景を良く見かけます。大きな蜂の巣だと勘違いしてしまいそうですが、これは「杉玉」といって造り酒屋のしるしです。

その起源は、奈良県の酒の神様である三輪神社といわれており、三輪山の御神木の杉にちなみ、今年もおいしい新酒ができたことを知らせるために、杉の葉を束ねて杉玉を作り軒に吊したとされています。

新酒ができた時、真っ青だった「杉玉」は、日が経つにつれてその色を変え、お酒が熟成されてゆくのがわかるのです。杉は軟らかくて加工しやすく殺菌効果がありますので、昔から造り酒屋では酒を貯蔵する桶や樽、桝に杉を使用してきました。

先人の知恵が詰まった日本酒は、若い蔵人によって支えられ、そして磨かれ、世界中で「SAKE」として親しまれるようになりました。これも日本の誇る文化だと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第16回 通算第2891回例会 2018年10月26日

本日の例会は、移動例会として、丹沢山麓にある「陣屋」で開催する運びとなりました。

横浜西RCは、今年度60周年を迎えます。60年の歴史を振り返りながら、これからの未来を展望するために、60周年のテーマを「未来を拓く」といたしました。未来を拓くためには、歴史を学ぶことが大切です。移動例会の場所となった「陣屋」で、いろいろと歴史を調べてみました。

この陣屋の地は鎌倉幕府の時、源頼朝の側近で四天王の一人と言われた侍所別当和田義盛公の陣地でした。侍所別当とは、現在の警視総監に当たる役職です。 一番西の砦である義盛公の陣地は、平塚の岡崎氏 真田神社のある真田氏と義盛公の従妹達が守っていました。

そして、「いざ鎌倉」と、頼朝の号令がかかるまで、畑を耕し、山に潜む猪や鹿を取り、食し、野山を駆け巡り身体を鍛えておりました。そして、「いざ鎌倉」の時、馬に乗り半日で駆けつけたと言われております。

丹沢山麓は沢山の湧水に恵まれており、昔から温泉が湧いておりました。陣屋は大正7年、三井財閥の御寮(別荘)「平塚園」として始まりました。

当時、平塚 大磯には政治家の別荘が数多くあり、政治の舞台裏として活発に活動していたので、三井財閥が平塚の奥座敷であり、温泉の湧く和田義盛公の跡地(鶴巻)に大切なお客様を接待する為に建てたのが始まりです。小田急線が引かれる前の事です。

2018年6月、陣屋は、倒産の危機を乗り越えた取り組みが評価され、「日本サービス大賞総務大臣賞」に輝いております。勘と経験に依存しがちな旅館サービスにおいて、ICTの有効活用により、サービスの質と労働生産性の向上を実現した点が評価されたものです。

本日の卓話では、歴史を紡ぎ、未来を拓くための興味深いお話が伺えるものと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第15回 通算第2890回例会 2018年10月17日

ロータリーでは、日本独自の月間として、毎年10月を「米山月間」と定めていいます。この米山月間に米山奨学事業の意義を深く認識し、寄付金を募る活動をすることを奨励しています。当クラブでも、この月間に米山奨学生であるユズボフ・アザット君が寄付のお願いをしています。また、10月の最終例会では、米山奨学制度をご理解いただくために、ユズボフ・アザット君による卓話を予定しています。

米山奨学事業は、日本最初のロータリークラブの創立に貢献した実業家米山梅吉氏の功績を記念して発足しました。1952年に東京ロータリー・クラブで始められたこの事業は、やがて日本の全クラブの共同事業に発展し、昭和42(1967)年、財団法人ロータリー米山記念奨学会となりました。

また、静岡県駿東郡長泉町上土狩346‐1には、公益財団法人米山梅吉記念館があります。この記念館は、昭和44(1969)年3月26日に設立されました。この地に米山記念館が建てられたのは、米山梅吉氏が幼少期を過ごした長泉の地をこよなく愛し、大正6年に別邸を立てたことに始まります。

新橋と神戸をつなぐ東海道本線の全線が開通したのは明治22年7月のことで、開業当初はまだ丹那トンネルは開通しておらず、国府津から沼津の間は現在の御殿場線を経由していました。当初、佐野駅(現在の裾野駅)から沼津駅までは駅がなく、明治31年になって三島駅(現在の下土狩駅)が置かれました。

東海道線三島駅のすぐ目の前の別邸は、東京に活動の中心を置く米山梅吉氏にとって、うってつけの居所であったと思います。彼は、この別邸が気に入り、人に来訪をすすめており、病気がちとなった晩年には、ここで過ごすことが多くなりました。そして、ここが終焉の場所となったのです。現在、米山記念館は、日本のロータリーの祖である米山梅吉氏を顕彰する場所となっており、2019年には設立50周年を迎えます。当クラブで米山記念館にどのような貢献ができるかを考えたいと思います。

米山梅吉氏は、「ロータリーは見えないところに仕事があり、目立たないところに妙味がある」という言葉を残しています。含蓄のある言葉だと思います。

(参考:公益財団法人米山梅吉記念館HP)

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第14回 通算第2889回例会 2018年10月10日

2011年(平成23年)3月11日(金)、我が国において未曽有の災害となる東日本大震災が起きました。この震災による直接的な被害額について、日本政府は16兆円から25兆円と試算しており、世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額としては史上1位としています。

当クラブでは、東日本大震災の復興を支援する目的で、ロータリーの東日本震災復興基金からの補助を受け、2013-14年度から2015-16年度までの3か年にわたって、南三陸町戸倉神社において東日本大震災復興支援植樹プロジェクトを実施しました。また、岩沼市が進める千年希望の丘にも植樹をしてきた経緯があります。

この東日本復興支援植樹プロジェクトは、復興基金を活用するために、現地ロータリークラブと共同して実施することが求められておりました。そこで、いろいろと調整した結果、気仙沼南ロータリークラブと連携・協力することになりました。

植樹については、横浜国立大学名誉教授である宮脇先生のご指導を仰ぎ、仙台の輪王寺住職である日置氏が理事長を務める「一般社団法人森の防潮堤協会」とも連携・協力して進めることになりました。

私たちの東日本復興支援植樹プロジェクトは、気仙沼南ロータリークラブの協力がなければ実施できなかったものであり、無事にプロジェクトを遂行できたのも、気仙沼南ロータリークラブのおかげといえます。

このたび、気仙沼南ロータリークラブ創立50周年記念に際し、これまでの奉仕活動に対して感謝と労いの気持ちを添え、さらに、気仙沼の未来を拓く奉仕活動に対して、当クラブとして何らかの貢献をしたいと考え、寄付例会を開催することといたしました。寄付例会は、すでにいくつかのロータリークラブが実施しているものであり、当クラブにおいても、51期に2回寄付例会を開催しています。寄付例会の仕組みは、例会の昼食を軽食とし、浮かせたお金を関係団体に寄付するというものです。こうした寄付の仕組みは、ロータリーならではの取り組みではないかと思います。

東日本大震災から7年半の時が流れ、私たちの記憶から徐々に遠ざかっていますが、自然への畏敬の念を忘れずに、被災された地域に人々が集い、穏やかな日々の暮らしが戻ることを祈念して、10月17日(水)第15回例会を寄付例会といたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第13回 通算第2888回例会 2018年10月3日

日本の有名なロータリアンのなかに、「松下幸之助氏(大阪RC)」がいます。松下氏は、パナソニックを一代で築き上げた経営者で、「経営の神様」ともいわれています。PHP研究所を設立して倫理教育や出版活動に乗り出すとともに、晩年は、茅ケ崎市に松下政経塾を立ち上げ、若きリーダーの育成にも力を注ぎました。

松下氏の経営哲学は、時代が変化しても変わらない価値を持っているので、「道をひらく」などの書籍がいまだに読み継がれるのだと思います。人間が、自分の人生をより良く生きたいと願うとき、松下幸之助氏の言葉は、心に染みてくるのではないでしょうか。今回は、松下政経塾で塾生が日々唱和している言葉を紹介します。

1 素志貫徹の事

常に志を抱きつつ賢明に為すべきことを為すならば、いかなる困難に出会うとも、道は必ず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けることである。

2 自主自立の事

他を頼り、人をあてにしていては、事は進まない。自らの力で、自らの足で歩いてこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。

3 万事研修の事

見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受け止めていそしむところに真の向上がある。心して見れば、万象ことごとく我が師となる。

4 先駆開拓の事

既成にとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に日本と世界の未来がある。時代に先駆けて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。

5 感謝協力の事

いかなる人材が集まろうとも、和がなければ成果は得られない。常に感謝の心を抱いてお互いに協力し合ってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。

自分を信じて、見るもの、聞くことすべてを研修と受けとめて、常に目標に向かって、自らの足で歩き、感謝の心を忘れない限り、必ず成功するという考え方は、ロータリーの実践哲学とも共鳴するものではないでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期第 12回 通算第2887回例会 2018年9月26日

当クラブでは、例会場に入るときには、「入りて学び」、例会場を出るときには、「出でて奉仕せよ」の言葉を掲示しています。このように、ロータリーでは、「入りて学び 出でて奉仕せよ」という言葉がよく使われます。我が国のロータリーの創設者である米山梅吉氏は、ロータリーは「人生の道場である、人づくりの修練の場」と言っています。この言葉の持つ意味は、例会の卓話などから様々なことを学び、自らを磨き上げ、外に出て世のため人のために奉仕することが大切であるということではないかと思います。

そこで、過去の卓話のエピソードを一つ。以前、当クラブに卓話に来られた浄土真宗本願寺派僧侶の赤川浄友氏の話がとても印象に残っているのでご紹介します。赤川さんは、自ら「笑い療法士」と名乗っており、卓話のなかに笑いの要素を取り入れているので、聞いていて楽しくてためになるのです。

「一日5回笑って、5回感動しましょう」というメッセージから始まった卓話は、時間の経つのを忘れさせるほど、人を惹きつけるものでした。笑うと、腹式呼吸になるので、自然と免疫能力が高まり、健康でいられるというのです。笑うということは副作用もなく、お金もほとんどかからず、身体にも良い、すぐれた治療法というのですから驚きです。人は誰でも健康でいたいもの。そのためには、大いに笑うことが大切であることを学びました。

次に関心をしたのは、幸せの方程式です。それは、次の式に表わすことができます。

幸福 = 充足 / 欲望

この方程式は、人間の欲望が限りなく大きくなっていくと、いつまでたっても幸せになれないということを表しています。「吾唯足知」という言葉がありますが、幸せになるためには、欲を少なくして、満足するということを知ることが重要であるということです。

もう一つ、印象に残っている言葉があります。それは、「俺が、俺が、の『が』を捨てて、お陰、お陰、の『げ』で生きよ」というものです。語呂が良いので、すぐに覚えられますが、奥の深い言葉です。

人は一人では生きていけません。自分が、今ここに在るのは、多くの人に支えられているからだということに気がつくこと。そして、相手があって自分があるということに気づくことが、「おかげさまの心」なのかも知れません。大切にしたい考え方や言葉は、身に着けて、日ごろの生活の中で実践したいものです。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第11回 通算第2886回例会 2018年9月19日

2020年には、東京オリンピックと同時にパラリンピックが開催されることもあり、最近、障がい者スポーツに関心が集まっています。そこで、本日、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会常務理事の高橋秀文様に卓話にお越しいただきました。

スポーツを楽しんでいる障がい者やそれをサポートしている方々との交流会に参加すると、「すごい! がんばっているな!」という実感がわいてきます。そんな気持ちにさせる出来事がありました。

それは、K社が企画した交流会に参加したときのこと。ふと目の前に座った人物が、車いすでヨットレースにチャレンジしている「Ocean’K」でした。最初は、車椅子に乗っている人がヨットレースに出ること自体信じられませんでした。

「どうやってヨットを操縦するのだろう」「特別なヨットなのだろうか」「ヨットを持つこと自体大変だろうな」など、疑問が頭をよぎりました。

いろいろと話を聞くうちに、彼は、高校生の頃にバイク事故で頚椎損傷になり、それから車いす生活になったということ。障害者になったことを恨まずに、前向きに、いろいろなことにチャレンジをしてきたこと。それが、車の運転免許の取得、1級小型船舶免許の取得につながり、そして、ヨットに出会ったということ。

何よりも、プログラマーとして収入を得て、自分の好きなヨットを楽しみ、さらに、パラリンピックで世界を目指しているということがわかり、素晴らしいと思いました。

多くの障がい者の方々は、こんなにアクティブに生活していないかもしれません。毎日の生活をするだけでも、健常者より大変だと思います。「朝起きて歯を磨く」、「食事をする」、「トイレに行く」、「着替えをする」、「車いすで出かける」、「自動車の運転をする」など、一つひとつの行動が大きなイベントだと思うのです。健常者であれば、無意識にやっていることでも、一生懸命頑張らないとできないのです。

「できないことを可能にする力とは何だろう」と、いろいろ考えてみました。つまるところ、心の力ではないかと思います。「心のエネルギー」が、普通の人よりも大きいのではないかと・・・。

そして、「心のエネルギー」を大きくしているのは、「夢」と「行動力」ではないかと思います。夢を持つと人と持たない人、いつしか人生に大きな違いが出てくるように思いますが、いかがでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第10回 通算第2885回例会 2018年9月12日

横浜西RCでは、例年、西区の高齢者福祉施設ハマノ愛生園の「敬老祝賀会」に出席し、西区長とともにご長寿の皆さんをお祝いしています。

今年は、9月10日に開催され、会長、幹事、社会奉仕委員会及び合唱委員会が出席し、「見上げてごらん夜の星を」を披露してきました。

「敬老の日」は、戦後間もない昭和23年7月20日に制定され、「国民の祝日に関する法律」には、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という趣旨が記載されています。

ちなみに、敬老の日が制定された時代、平均寿命は、男性が50歳、女性が54歳でした。今や、男性81歳、女性87歳となり、人生100歳時代と言われるほど、世界に冠たる長寿国になっています。

平均寿命が延びても、健康寿命が延びなければ意味がありません。いかに健康で長生きするか、これが人生100歳時代の一番重要なことです。そこで、健康で長生きの秘訣をご紹介します。

以前、横浜西RCの卓話にお越しいただいた東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授(医師)によれば、食事や運動も大事ですが、「人とのつながりを作ること」が最も効果的であるということです。

人とのつながりが無くなると、精神的な不安な食欲不振、運動量の減少につながり、サルコペニア(筋肉減少症)になる危険性が高くなります、こうして要支援から要介護状態になっていくので、いつまでも健康でいるためには、人とのつながりを作り、社会参加活動を低下させないことが大事であるということです。

高齢期を健康で豊かに暮らすためには、家族や友人関係を大切にし、物質的豊かさから精神的豊かさにシフトすることが必要です。稼ぐために人生を消費するのではなく、良い人生を過ごすために必要な働き方をすることや、地域社会におけるボランティア活動を通して多様な人的ネットワークを築くことが大切になります。

こうした時間の使い方をすると、仲間が増え、目に見えない無形の財産が蓄積されます。この貴重な財産の蓄積が、健康になるための暮らし方の礎となり、これからの人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

横浜西RCのご長寿の皆さんは、例会に出席して、奉仕活動を行い、人と人とのつながりを持っているからこそ、いつまでもお元気でいらっしゃるのだと思います。いつまでも健康で長生きされることを心からお祈りいたします。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第9回 通算第2884回例会 2018年9月5日

横浜西RCでは、ロータリーの東日本震災復興基金からの補助を受け、2013-14年度から2015-16年度までの3か年にわたって東日本大震災復興支援植樹プロジェクトを実施しました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、岩手県から福島県にいたる海岸線の市町が想定外の津波により甚大な被害を受けました。2年を経過した段階で、何をすれば、被災地の復興支援につながるのか、あまりにも大きな被害が広域にわたり発生していたため、何かのご縁がないと被災地での活動は難しいと感じておりました。

こうしたなか、私たちは、横浜国立大学名誉教授の宮脇先生が、被災地において「いのちを守る森の防潮堤」を創る活動を始めていることを知りました。その活動は、地球規模の森林破壊や地球温暖化が加速し、自然の揺り戻しである大災害にも負けない豊かな森を再生することが緊急の課題であるとし、「いのちを守る森の防潮堤づくり」を内容とするものでした。

当クラブの会員は、2013年に岩沼市で開催された「千年希望の丘」の植樹祭に参加し、その理念や実践に触れ、素晴らしい活動であると共感しました。そこで、さっそく横浜国立大学名誉教授の宮脇先生を卓話にお招きし、「いのちを守る森の防潮堤」を造ることの意義についてお話を伺い、「いのちを守る植樹」の大切さを学びました。

宮脇先生から学んだことは、理論と実践の大切さです。「学んだことは実践しなければ意味がない!」、「まず、行動しなさい!」、「やるからには最後までやりなさい!」。宮脇先生の口癖でした。当時、85歳というご高齢にも関わらず、エネルギッシュに活動されている宮脇先生の言動には、熱い思いとエネルギーを感じました。宮脇先生の紹介で、「千年希望の丘」の植樹活動の中心人物である輪王寺(仙台市)の日置住職(現在:森の防潮堤協会理事長)とつながり、日置住職の紹介で戸倉神社の総代である後藤さんとつながっていったのです。

こうして、南三陸町波田谷地区の戸倉神社において、いのちを守る本物の森づくりのための「植樹活動」が「東日本大震災復興支援奉仕プロジェクト」になりました。まさに、人と人との「つながり」から生まれた奉仕プロジェクトです。こうした奉仕活動を通して、様々なことを学ぶことができました。この学びがロータリーの魅力につながっているのではないでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第8回 通算第2883回例会 2018年8月29日

横浜西RCは、59期(2017-18年度)にトルクメニスタンからユスボフ・アザット君を米山奨学生として迎えました。60期(2018-19年度)も、継続してユスボフ・アザット君を米山奨学生として支援していきます。

この米山奨学事業は、日本最初のロータリークラブの創立に貢献した実業家米山梅吉氏の功績を記念して、1952年に東京RCで始められました。

「今後、日本の生きる道は平和しかない。それをアジアに、そして世界に理解してもらうためには、一人でも多くの留学生を迎え入れ、平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築くこと。それこそが、日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業ではないか」。事業創設の背景には、当時のロータリアンのこのような思いがあり、それから60年余の歳月が流れましたが、”民間外交として世界に平和の種子を蒔く”という米山奨学事業の使命は一貫して変わっていません。

この事業は、やがて日本の全クラブの共同事業に発展していくことになり、2016-17年度の事業費は13億円に上ります。2017年7月現在、これまでに支援してきた奨学生数は、累計で19,808人。その出身国は、世界125の国と地域に及びます。

ここで、米山奨学事業の冠となっている米山梅吉氏(1868-1946)について触れておきます。彼は、幼少のころ父と死別し、母の手一つで育てられました。16歳の時、静岡県長泉町から上京し、働きながら勉学に励み、20歳で米国へ渡り、8年間の苦学の留学生活を送りました。帰国後、三井銀行に身を投じ、常務取締役、三井信託初代社長となり、退いてからは、三井報恩会の理事長として全国に奉仕活動を続けました。

1920年に日本初のロータリークラブである「東京ロータリークラブ」を設立し、初代会長に就任しました。RI から正式に認証されたのは 1921年4月1日で、登録番号 852 です。

その後、1923年2月10日に大阪RCが設立され、1924 年には神戸RC、名古屋RC、1925 年には京都RC、1927 年には横浜RCが設立されました。こうしたクラブがスポンサーとなって、日本全国にロータリークラブが増加していったのです。

出典:公益財団ロータリー米山記念奨学会、ロータリー百科事典

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第7回 通算第2882回例会 2018年8月22日

横浜西ロータリークラブには、2つの姉妹クラブがあります。

一つは、台湾の花蓮RC、もう一つは、タイのトランRCです。花蓮RCとは、1967年11月2日(第9期:加藤会長)に姉妹クラブの締結をし、トランRCとは、2009年9月14日(第51期:村嶋会長)に姉妹クラブの締結をいたしました。

花蓮RCとは、姉妹クラブ締結50周年を記念として、昨年、当クラブと花蓮RCが一緒に、台湾の観光名所である太魯閣国立公園に桜の苗木を50本植樹する企画が提案されました。

当クラブから岩澤会長をはじめとして総勢8名が参加して、2017年12月1日に太魯閣国立公園に桜の苗木を植樹してまいりました。

実は、50年前に姉妹クラブの締結をする際にも、太魯閣渓谷に桜の苗木を植樹しているということを伺い、両クラブの友情の厚さを実感した次第です。

当クラブと花蓮RCとは、桜の植樹を通して友好関係を維持しており、今後も変わらぬ友好関係を維持・発展させることができると思いました。

姉妹クラブ締結時の会長であった頼錦徳さんは、いまだにご健在で、2017年12月に花蓮ロータリークラブを訪問した際には、流暢な日本語でご挨拶をされました。印象に残っているのは、締結時、当クラブからプレゼントした記念品の「兜」を50年間ご自身で大切に保管されていたことです。例会場にその兜を持参され、「私の命にも限りがあるので、これからは例会場で保管することにしたい」と話されていました。頼さんは、日本の武士道をこよなく愛する親日家でした。

2009年6月15日に開催された当クラブの50周年記念式典には、林東成会長をはじめ多くの会員の皆さんが出席されました。

2019年6月12日に予定されている60周年記念式典および祝賀会にも、おそらく花蓮RCの多くの皆さんが出席されると思います。よい機会ですので、多くの会員の皆さんとの交流の機会になればと思っています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第6回 通算第2881回例会 2018年8月8日

2018(平成30)年8月、横浜西ロータリークラブでは、タイ国から15歳の交換留学生(高校生)を受け入れました。当クラブの澁谷会員が経営する中高一貫校の横浜富士見丘学園で、1年間在籍して勉強します。

このロータリー青少年交換は、15~19歳の学生が海外に滞在し、言語や文化を学びながら、海外に友人をつくり、世界市民としての自覚を養うことを目的としたプログラムです。

青少年交換を通じて、学生は他国での文化や歴史、生活のあらゆる面を学びます。その体験の中から、視野が広がるとともに、自己に対する理解も深まっていきます。多感な時期に異文化に接することは、国際理解を深め、平和を推進するために有効な方法とされています。

文献によると日本とタイの交流は、約600年前に遡るといわれます。当時、御朱印船によるタイ交易を通じて、タイの首都アユタヤには、日本人町が形成されていたといいます。また、沖縄の泡盛は、現在もタイ米を使って製造されていますが、これはかつてのタイとの交易の名残だと言われています。

18世紀、欧米列強によりアジアの独立国が植民地化される中、日本が明治維新により近代国家の建設を始めた時期に、タイは、ラーマ5世の下で国家の近代化を図り独立を維持しました。東南アジアで欧米列強の植民地にならなかったのは、日本とタイだけです。

1887年(明治20年)9月26日、日本とタイは正式な国交を開始しました。この時から両国の間で正式な外交関係が開始され、以来、日本とタイの関係は大きく発展し、今では身近で欠かすことの出来ない存在になっています。

当クラブとタイのトランRCは、タイからの交換留学生の受け入れをきっかけとして交流が始まり、50周年記念事業の一環として、デング熱やマラリアなどの感染症から子供たちを守る人道支援プロジェクトを実施しました。こうした経緯もあり、2009年9月14日(第51期:村嶋会長)にトランRCと姉妹クラブの締結をいたしました。

60期においては、日本とタイの友好関係を維持発展できるように、横浜富士見丘学園インターアクトクラブの活動への参加、当クラブ行事への参加など、様々な交流の機会を作りたいと思います。

こうした交流を通して、私たちはタイの歴史を学び、交換留学生には、日本の歴史を学んでいただき、将来、日本とタイの懸け橋になっていただくことを期待しています。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第5回 通算第2880回例会 2018年8月1日

横浜西ロータリークラブの50周年という節目の年に、当クラブが提唱して横浜富士見丘学園において、インターアクトクラブが設立されました。

当時、湯川パストガバナーが、50期の会長を務めており、私が新世代育成委員長(現在の青少年奉仕委員長)で、50周年記念事業の一環でインターアクトクラブが設立されました。

このインターアクトの設立は、第48期の倉知会長の時に構想され、2年間の準備を経て設立した経緯があります。インターアクトクラブ設立認証状伝達式は、2008(平成20)年11月8日(土)、パシフィコ会議センターメインホールで執り行われました。当クラブとインターアクトクラブが初めて一緒に活動したのは、横浜駅前での街頭募金でした。

「光陰矢の如し」といいますが、本当に時の流れは早いものです。2008年に設立された横浜富士見丘学園インターアクトクラブが10周年という節目の年を迎えたのです。是非、インターアクターたちの活動計画や実践の報告を聴いていただければと思います。

未来を創るのは、子供たちです。子供たちの未来を拓くお手伝いをするのは、私たち大人です。子供たちにかけがえのない環境を残し、国際理解を深め、日本と世界の懸け橋となる人材を育成することは、私たちの大切な奉仕活動です。

本日、2018年8月1日の例会で、インターアクトクラブの設立10周年を祝して記念品を贈呈できるのは、設立に関わった者として望外の幸せであります。横浜富士見丘学園の益々の発展とインターアクトクラブの活動が益々充実することを心より祈念しております。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第4回 通算第2879回例会 2018年7月25日

今回は、当クラブで月初に唱和している「四つのテスト」について、その由来をひもといてみます。

1932年の世界大恐慌の最中、一人のロータリアンが4項目からなる簡明な倫理指針を考案しました。この指針は、窮地にあった彼の会社を救うのに役立ちました。この指針が表現していた内容や信条はまた、ほかの多くの人たちに対しても、倫理的羅針盤を提供することになりました。

この倫理指針である「四つのテスト」

の創案者は、ハーバート J.テーラーです。彼は、シカゴロータリークラブの会員でしたが、破産寸前状態にあったクラブ・アルミニウム社の再建を依頼されました。調理器具メーカーの同社は、総資産額を40万ドル上回る負債を抱え、倒産の瀬戸際にありました。

テーラーはこの難事業を引き受け、危機に瀕した同社に自らの運命を託し、これまで勤めていたジュエル社を辞め、これまでの給与の8割減という収入でクラブ・アルミニウム社の社長に就任しました。同社を建て直し、大恐慌下の沈滞ムードを払拭するための手段として、社員たちに倫理的価値観の目安となる簡潔な指針を作成しました。それが、四つのテストです。

言行はこれに照らしてから

1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか

簡潔さの中に深い意味を包含するこのテストは、事の大小にかかわらず、クラブ・アルミニウム社が諸事決定を下す際の基本となり、無事に再建を果たすことになります。

やがて、国際ロータリーによって採用され、広く知れ渡ることになったこの四つのテストは、今日では、ロータリーの基本理念の一つとなっています。

私は、ロータリーに入会後、この四つのテストを唱和するようになり、難しい仕事上の判断をする時の指針として、また、人生の羅針盤として活用してきました。ロータリー哲学の良いところは、実践に役立つという点にあります。

かつて、わが国にも「仁義礼智信」というモラルが存在していましたが、今はどうなってしまったのでしょうか。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第3回 通算第2878回例会 2018年7月18日

今回は、ロータリーの重要な標語となっている「超我の奉仕(Service Above Self)について考えてみたいと思います。”Service Above Self”は、1989年の規定審議会で、無私のボランティア精神を最もよく表現しているという理由から、ロータリーの第一の標語として採択されました。

入会間もない頃、ロータリーの標語について、先輩のロータリアンから話を伺ったことがあります。「最も良く奉仕する者 最も多く報いられる」という標語は、スーと入ってきたのですが、「超我の奉仕」については、なかなか理解が難しくどのように考えればよいものか、時間がかかりました。

この言葉は、「自分のために」ではなく、「他人のために」を、仕事や家庭、地域活動で活かすことが重要であることを説いています。ロータリークラブは、自分の利益のためではなく、他人の利益のために存在しており、それを基本として活動すべきであるということでしょうか。

我が国でも、「利他の心」や「利他主義」という言葉があります。利他主義とは、自己の利益よりも、他者の利益を優先する考え方です。私たちの心には、自分だけがよければいいと考える利己心と、自分を犠牲にしても他の人を助けようとする利他心があります。

日本を代表する経営者の稲盛和夫氏は、「利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。」「己を利するために、利益を追求することから離れて、利他、他人をよくしてあげようという優しい思いやりをベースに経営していきますと、会社は本当によくなります。

『そんな博愛主義みたいな甘っちょろいことで経営ができるか』とおっしゃるかもしれませんが、経営の極意というのは間違いなく利他にあるのです。」と述べています。

「超我の奉仕」と「利他の心」、アメリカと日本、国は違いますが、組織を発展させるための基本となる考え方は、同じかもしれません。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第2回 通算第2877回例会 2018年7月11日

私は、入会間もない頃、仕事を通して社会に貢献することの大切さをロータリーで教えていただきました。そこで、ロータリーの職業奉仕の根幹をなす標語として有名な「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」について調べてみました。

”He Profits Most Who Serves Best” がロータリーの標語として承認されたのは、1911年、ポートランド(オレゴン州)で全米ロータリークラブ連合会の第2回大会です。その原型となったのは、アーサー・フレデリック・シェルドンが、前年のシカゴ大会で述べた次の一節でした。

「経営とは人間的な奉仕の科学である。その仲間に最もよく奉仕する者が最も多く報いられる」

シェルドンは、悪徳と信用不安が横行していた当時のアメリカにおいて、公明正大に経営している会社が大成功を収めている事実を知り、その理由を探求し、「常に他人の立場を考えて、他人のためになるように尽くすサービス(奉仕)を実践しているものが成功を収める」ことを発見したのです。

1912年3月、当時の尾崎行雄東京市長は、ワシントン市に三千本の桜の樹を贈りました。この交流は、アメリカの全米桜祭りとして今も続いています。その全米桜まつりの100周年記念となる2012年4月、「桜」アーチストとして、神奈川県鎌倉市出身のヴァイオリニストである小澤真智子さん(横浜西RCで2回卓話実績あり)が、ワシントンD.C ケネディ・センターホールにてリサイタルを開催しました。

この時の演奏は、満場のスタンディングオベーションと大拍手に包まれました。日本とアメリカの友好は、自らの職業を通して、日本と世界に良い影響を与える人たちの努力によって受け継がれています。

ロータリー創立者の一人であるポールハリスは、「社会に役立つ人間になる方法はいろいろありますが、最も身近で、しばしば最も効果的な方法は、間違いなく自分の職業の中にあります」と述べています。すべての職業人が、自らの仕事を通して社会の役に立つことができれば、こんなに素晴らしいことはないと思います。

横浜西ロータリークラブ 会長 瀬戸恒彦

60期 第1回 通算第2876回例会 2018年7月4日

2018‐19年度バリー・ラシンRI会長のテーマは、「インスピレーションになろう」です。

「何か大きなことに挑戦しようというインスピレーションを、クラブやほかのロータリアンに与えてください。自分よりも長く、後世にも生き続けるものを生み出すために、行動を起こす意欲を引き出していただきたいのです」

出典:Rotary International

ラシン会長の願いは、ロータリアンが「インスピレーション」になることです。Inspiration については、「内から湧き上がる精神的な力」ととらえるとわかりやすいと思います。

【ロータリーの起源】

ロータリーの始まりは、1905年2月23日の夜のことでした。当時日本は、日露戦争の真只中でした。この夜、アメリカのシカゴ市で、4人の市民が、歴史的ともいうべき集会を開いたのです。

青年弁護士ポール・P・ハリス、石炭商シルベスタ・シール、鉱山技師スターブ・ロア、洋服商ハイラム・ショーレです。大都会の中で人の暖かさを求める4人が、肩を寄せ合ってロータリーについて話し合いました。

 こうして、「相互扶助と親睦をモットーとする

というクラブの理念が確立されたのですが、特筆すべきことは、「社会のためにもなる

という理念を加える改革期を迎え、今日に至っているということです。社会に奉仕する団体であることが受け入れられ、会員が増えるとともに、国際的に大きな功績を持つ団体にまで発展したのです。

 ロータリーの基本的な考え方(実践哲学)は、時代とともに変わらない価値を持っています。しかし、クラブ運営や奉仕の内容については、時代とともに変えるべき要素を多分に含んでいます。

 横浜西ロータリークラブが、どのような未来を拓くのか、会員の皆様とともに考え実践していきたいと思います。